歎異抄をひらくのレビュー・感想・評価
全3件を表示
自分という存在をそんな視点で見たことは無かった
クリックして本文を読む
自分は大学時代からボランティアに励み、凶悪事件がおこれば加害者を2chで叩き、自分のことをこれっぽっちも嫌な人間だとか悪い人間とは思ったことが一度もなかった。
むしろ自分は一般的には善い人間で、死んだら天国にいけるタイプだと思っていた。
一方で、心の中で思うだけなら誰にも迷惑かけないし自由だとあらゆる酷いことを考えたりもした。無意識のうちに心で何人を殺したか分からないほど。
けれど確かに、本当の自分はどういう存在かを考えると、心の中の自分が本当の自分なんだとこの映画で気付かされた。
心がなければ行動しない。自分という人間は、外から見える行動から判断できることではない。大元は心なのだ。
そう考えれば、自分は、いや全ての人は皆間違いなく極悪人である。
本当の自分の姿が分かる
クリックして本文を読む
ゴンパチが処刑された後、殺人を犯したものでも救われるというのか、とモヤモヤした気持ちが主人公と同じように残りました。
しかし、親鸞の仰る通り、日々、どんな恩人に対してだろうが、ちょっと都合が悪くなると心で殺している自分を思うと、行動にうつすか移さないかの違いだけで、外面を剥いだ自分の姿は悪魔そのものだと思えました。
すべての人がそうなのだと思うと、私たちは救いようのない悪人なのだと知らされます(_ _).。o○
全3件を表示