「台湾の現代史と女の子の半生」幸福路のチー ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
台湾の現代史と女の子の半生
独特の絵柄で描かれる台湾の貧しい女の子の半生と家族の物語。ファンタジックな描写が自然に挟まれ、悲惨な話もすっと入ってくる。
チーは貧しいけれど、母親の頑張りで、教育を身につけることができているし愛情たっぷりに育っている。素直でまっすぐで、それゆえ自分探しをしてしまうところが、まあユルいしその分共感を得やすいだろう。
親はとにかく必死に生きてるし、周りの友達もそれぞれ大変なんだけど、辛いときに助けてくれる田舎のおばあちゃんが自由で賢者で、ほんとに楽しいシーンになってる。
エンドテーマの歌は、優しくてぐっとくるすてきな曲。
「国際市場で逢いましょう」や「この世界の片隅に」が好きな人に、見てほしい映画だった。
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