僕の好きな女の子のレビュー・感想・評価
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ストリートミュージシャンに注目!!
ドラマの脚本家、加藤とその友達の美帆。
待ち合わせまでのしょーもないやり取りからの目潰し!眼球に触ったと無邪気にはしゃぐ美帆。
かわいらしくてふんわりとした雰囲気。天真爛漫。それでいて突如助言とも取れるようなドキッとすることを言ってみたり、天然なのか確信犯なのか、掴み所のない不思議な魅力を放つ女の子。
そんな美帆に都合よく付き合わされる日々も決してやぶさかではない。心の底では恋人として隣にいたいと願いながらもその想いを打ち明けない加藤。なんとももどかしい。
渡辺大知が渡辺大知らしさを。
奈緒が奈緒らしさを余すところなく発揮。
渡辺大知はやっぱり声がいいなぁ~
(個人的にはバンド再結成してほしい😆)
美帆、そりゃないやろー😂さすがに加藤かわいそう過ぎる…など思いつつ迎えたラスト。
「え?え?ちょっと待って!どういうこと?!」と小パニック(笑)
一旦落ち着いて少し前のストリートミュージシャンのひと言を思い出してみる。
(このひと言はかなり重要!)
な、なるほど。また又吉先生に一杯食わされました(笑)
そら、美帆があんな感じな訳やな😆
めっちゃ納得した。
"いい人"って言われるだけの男たちへ
「初監督作品だな」という作品
観始めてしばらくして「玉田真也っぽくないな」と思うの。「そういえば玉田企画の演劇観たことないや」と気付いて、ぽくないもないもんだと思ったんだけど、青年団(平田オリザ主宰の劇団)っぽくないのね。エンドロールまでいって「あ、原作が又吉だからだ」って気付いたの。
ジャルジャルの使い方もうまくないし「なんだこれ?」と思ったけど、これはスポンサーの吉本からの指定なのかな。
「なんか今泉力哉監督っぽい話だな」と思ったら、今泉監督は脚本協力で入ってた。素直に今泉監督にお願いすれば良かった気が。
話は、小さな世界を丹念に描いてるから、そんなワクワクしたりとかはないの。恋愛ものだけど、すぐに「この主人公ではヒロインは落とせない」って思うから、結論も見えてんのね。
それでも最後まで観るとなんか納得するから、その辺は原作か監督かどちらかに力あるんだろうな。
あんまり戯曲っぽい話でもなかったから、玉田監督、次はオリジナルの脚本で撮ったのをみてみたいな。
愛しくて 切なくて 僕は苦しい…
又吉直樹さんが原作の映画で、今年『劇場』が公開されました。あの主人公もあまりの痛々しさに震えましたが、今作の主人公も負けず劣らず… 胸のあたりがずっとゾワゾワしてくるムズ痒さと苦しさ。きっとこんな感情になるということは、あまりの"逃げ癖"というか現実と向き合わない登場人物への切なさと、自分への心当たりがあるからだと思います。リアルです!傑作です!!
主人公の渡辺大和さん、「勝手にふるえてろ」よりもかなり良いですね。なんですか…あの良い様に言えば飄々としている、悪い様に言えば地に足ついてない感じ…口角の使い方にもどことなく冴えなさが伝わってくる感じ…苦しい…
そして相手役の奈緒さん。すっごいかわいい!!あんなん絶対男なら惚れるでしょ!!劇中でも言われていたけど、ヤリマンとかビッチとかって言うわけでもない、小悪魔と言うわけでもない…いるんでしょう。無自覚に童貞を殺していく女。
一言「好き」だと伝えられたら上手く行くんじゃないかと外から見てたら思うんだけど、その一言が言えないほろ苦さ。今の関係が壊れてしまうことが怖い…分かるなあ。彼女の言うことには無条件の肯定。渡したい缶ジュースも差し入れもポツンと家に残る。切ないなあ。
終盤の公園のシーン。あそこで「会う」と決めた主人公は、この関係を払拭したかったのか…それとも自分の仕事に繋げたかったのか…時間軸も相まって考えさせられました。そしてボートに乗るところから、主人公を映すシーンでカメラが急に横揺れしだすのが巧みだなと思いました。それまでは、遠くから定点カメラのような撮り方が多かったのに、そのシーンは俯瞰して見る(逃げる)視点から、主人公自身の心が揺さぶられてしまっていると感じさせざるを得ない演出でした。まあ、このあたりからは『この作品が好き』という3Dメガネをかけていたので、冷静に見れてなかったかもしれませんが(見た人なら分かる)。
最初のタイトルの出し方なんてもう完璧だったと思うのですが、ラストカットも僕は良かったと思います。主人公はあれからちゃんと成長した。でも、「いい人」と呼ばれたあの頃が恋しくもなる。これをセリフなしで説明するには十分だと思います。だって、昔好きだった人の連絡先なんて年月が経つともう知らない場合もあるじゃないですか。それでもたまにSNSでその人の事を検索したくなるみたいな。そんなこそばゆい感じ。良い余韻じゃないですか。
結局奈緒演じる女の子は主人公に恋していたのか問題も、見る人によって捉え方が違って良い空白を残していると思います。自販機のシーンも写真展の差し入れのシーンも、恋心は分かってるじゃないですか。間の取り方や視野的に。写真展をするくらい写真が好きっていうことは、実像より虚像を愛してしまうことを示唆しているのかなと思ったりもしました。写真の彼には「好き」と伝えられていたんですが…
気になった点は、ジャルジャルが出てくるシーンにどういう意味があったんだろうっていうところ。友情出演の枠を出てない使い方だったらもったいない。自分の読解力のなさなら申し訳ない(笑)
あと、コロナの影響や他作品との兼ね合いもあるとは思うけど、真夏の公開は1番ないんじゃないですか。寒い頃に見たくなる画作りでした。
とにもかくにも、「勝手にふるえてろ」や「愛がなんだ」にも匹敵する、リアルで苦しくなる恋愛映画と出会えたことを嬉しく思います。必ず見直したい一本です。
画像が少しアンニュイ
エンディングがちょっと。。
面白い作品です。
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