「☆☆☆★★ 〝 雨だれ石を穿つ 〟 観る前に予想していたのは、理想...」シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 〝 雨だれ石を穿つ 〟 観る前に予想していたのは、理想...
☆☆☆★★
〝 雨だれ石を穿つ 〟
観る前に予想していたのは、理想郷を追い求める男の話だったのだが。実際には、娘のアリスを愛するが故に突き進んで行くシュヴァルの映画でもあり。偏屈なシュヴァルに寄り添うフィロメールの姿を描く、両方の要素を併せ持つ映画とも言える。
映画は突然に《死》を迎える。
前妻が、アリスが、シリルが、フィロメールが…。
その描き方が、観ていて「え?突然…」との思いが強い。
今、時代が何年なのかは時々画面に入る。だが、それらの時間経過等が上手く行っている様には思えなかった。ついでに言うと、息子のシリルが不憫な扱いだったのもちょっとだけ気になる(ㆀ˘・з・˘)
映画自体は佳作だとは思うのだけど。描き方1つで傑作になり得たのでは?と思う事しきり。
鑑賞後にググッたら、監督はあのベルトラン・タベルニエの息子だったとは…。
フランス映画の巨匠と言われた父親だったが。思えば、個人的には全く苦手な監督だったなあ〜(´-`)
2019年12月13日 角川シネマ有楽町
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