「リストはハンガリアン」グレタ GRETA kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
リストはハンガリアン
「ノアの箱舟でも作ってるのかしらん?」って、こんな台詞にゾッとしてしまう。arkですから、真っ先に思い出すのがインディ・ジョーンズの『レイダース』ですよね。箱にも色々あって・・・などというグレタの亡き娘二コラについて語る友人の話も怖かった。まさかこんな箱が!と驚愕すること間違いなし。
主に使われてるピアノ曲がリストの「愛の夢第3番(Liebestraume No.3)」なのですが、かなり効果的に使われてます。この映画を観た後なら、とても愛とは感じられない曲になってしまいそうです。未亡人グレタ(イザベル・ユペール)は娘がフランスの音楽院に通ってるなどと言ってましたが、やがて嘘がバレていきます。ハンガリアンだったことも明らかにされるのですが、作曲家フランツ・リストもハンガリー人だったという共通点。まだまだ根が深そうです。
ユペールもフランシス役モレッツもいい演技だったのですが、個人的にはエリカ役のマイカ・モンローに惚れてしまいそうです。なんたって、単なるルームシェアじゃなくて、父親に買ってもらった自宅にフランシスを居候させてやってるんです。ところがフランシスは部屋の中を自転車で走るわ、約束を破るわで追い出されても文句言えないはず。とにかく中盤まではエリカの方がより被害を受けてたんでが、そんな彼女が最後には・・・ですよ!ブリー・ラーソン主演の『ルーム』を思い出しちゃいました。
クロエ・グレース・モレッツがふくよかになりましたけど、それはキックアス2でもちょっと感じてました。けど、好きです。子役の時はそんなになるとは思っていなかったのにそうなってしまうのは、日本でいえば斉藤こず恵とかですかね・・・
ツッコミどころは多いのかもしれませんが、一番は間抜けな探偵ってところでしょうか。警察行けば調書残ってるから一発でわかるだろうに・・・