「バッグをひろっただけなのに、という邦題でも、いい。」グレタ GRETA 高武蔵守師直さんの映画レビュー(感想・評価)
バッグをひろっただけなのに、という邦題でも、いい。
「グレタ」、フランスっぽいけど、アイルランド・アメリカ合作映画。
クロエ・グレース・モレッツ、ああ「ジャックと天空の巨人」の王女様か、っていうのは俺くらいかな。
ニューヨーク・マンハッタンで、高級レストランのウェイトレスとして働くフランシスが、地下鉄で見つけた落し物のバッグを届ける。落とし主のグレタ(イザベル・ユベール、フランスの女優)は夫をなくして娘はパリに留学中だといい、「母を亡くしたばかり」のフランシスと意気投合する。ところがこのグレタが・・・、という、「スマホを落としただけなのに」ならぬ、バッグを拾っただけなのに、ってタイトルにしてもいい映画、展開も結構似ている。
枠は「よくあるサイコスリラー」に違いないんだけど、ベースになってるストーリーとして、それぞれの親子の葛藤とか喪失とか、あるいは虐待の記憶とか、ちょうど「ジョーカー」や「イット」や「ひとよ」でも見たような問題が、ストーリーに重要に関わってくろ、なので、ただのホラーとは思えない、かなり重たくて、人間って怖いなあ、って映画。
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