劇場公開日 2020年10月2日

「"写真を撮る“"写真を残す”ということ」浅田家! プールサイドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"写真を撮る“"写真を残す”ということ

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿

スマートフォンがどんどん進化して、誰でも簡単に写真が撮れる現在。
撮った写真はちゃんと見返していますか?データのままじゃないですか?
改めて写真を撮るということの在り方を見つめ直させられました。

その人たちらしさを最大に引き出す家族写真を撮る仕事を順調にこなして行く二宮くん演じる浅田政志。
小学校の入学記念や、家業を引き継いでくれるお祝いなど、わかりやすい幸せな家族を撮ってきました。
次に依頼を受けたのが難病を患った長男を持つ4人家族。
今までの家族とは明らかに違いましたが、4人でTシャツに虹を描いたり川の字に並んで寝ている様子は、たしかに幸せな家族でした。
それに対し政志は思う所があり、ファインダーを覗く目からは涙が溢れ、中々シャッターを切ることができませんでした。
このシーンこそが"カメラマン浅田政志”を最も表し、ラストに効いてきます。

震災のボランティアとして政志と出会う大学生を演じた菅田くん。
やっぱりすごいですね。
今や出演する作品どれにも主役、あるいはキーマン級を演じている彼ですが、今回はまぁ前に出過ぎていない!
スクリーンの中ではいい意味で存在感が平凡なんですよね。
オーラの調節とでも言うのでしょうか?笑

大半の人がこの作品、"浅田家“を見て羨ましく思ったのではないでしょうか?
そして自分たちも写真を撮ろうと。
思い出を写真にするだけでなく、わざわざ写真を撮ってそれを思い出と繋がりにして行ければいいですよね。

プールサイド
プールサイドさんのコメント
2020年10月26日

コメントありがとうございます。
あそこで泣かなかったら失格かと言ったらそうではないと思いますが、二宮くんの涙には感情がありましたね!

プールサイド
rin*さんのコメント
2020年10月26日

こんばんは
共感ありがとうございます。
わざわざ涙出すパターンを撮り直したそうなので「思う所ある」からこそ、なんですね。
あのシーンに深みが増しました(*˘︶˘*)

rin*