「ほのぼのかと思いきや」浅田家! ごろうさんの映画レビュー(感想・評価)
ほのぼのかと思いきや
前半は普通に面白くて、劇場内でも笑い声が良く聞こえてきた。
中盤は政志が歳を重ねるにつれて少しづつ成長して行くって感じ。
ダラダラと生きてきたあの政志が、色んな家族のために…って感じで
その成長過程が良くて泣けた。
後半は東日本大震災の話で、
自分が関わった家族を心配する政志、被災地での活動に
政志にとっても個展やら、色んな大切な事があっただろうけど、
それでも今自分がその時に想う人のために、自分の信念を1番にした行動、相手を理解しようとする優しさはずっと温かかった。
ただ、脳腫瘍の子も、東日本大震災の被災地の方々も、
実話と考えると、ドキュメンタリー映画ではなく実話だけど「俳優演技の映画用」で泣いてしまう自分になんとなく不謹慎な感じがあり、胸が痛くなる所も沢山あったけど、
そこは被災地の方がこれを観ても不快に思わないように真実を伝えてる、お涙頂戴のために少しも盛ってないと信じてたい。
脳腫瘍のお子さんを抱えた家族さんも、政志も、お互いが出逢えて良かったてほんと思う。
浅田家があったからこそ、そこに繋がったんやなって思う。
浅田家はとにかくお兄ちゃん(妻夫木聡)がいい。
弟の為に、って感じで何だかんだ優しいお兄ちゃん。
まさにお兄ちゃんありきのあの温かさ。
政志もふらふらしてるけど
何だかんだで家族想い、人想いってのがあらわれてた。
あのなんでも笑うお母さんと弱々しくも温かいお父さんの浅田家で育ったからこそ、家族以外に対しても、色んな家族にあんなに思いやりのある向き合い方が出来たんやなって感じ。
とにかく良い映画でした。
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