「政治になった」主戦場 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
政治になった
従軍慰安婦問題について、主張の隔たる双方の意見を呈示する映画なのね。
「実際はどっちなんだろ?」と思って最初は観てたんだけど、どっちかは解らないね。同じ素材使って、編集で、どっちにも結論もってけそうだし。
たぶん自分で調べたら、一目瞭然なんだろって気はした。でも、従軍慰安婦問題を、一次資料にあたって調べることをするより、他にやりたいこと一杯あるからね。
それでそうなってくると、両陣営とも、「実際にどうだったの?」よりも、皆を自分の陣営に引き込むのに有利な話を探すよね。うまく整理して主張すれば、自陣を利することができるもん。これ、もう、政治なんだよね。史実・事実・真実は関係なくなってんの。
「こちらの陣営の論理の組み立ては、ちょっと甘いなあ」ってのはあったよ。だからといって、そちらの陣営を全否定しようとも思わなかったけど。
最後の方で、ケネディ日砂恵の「国の誤りを見つけたら、もうナショナリストではいられない」って発言は、そうだろうと思ったね。そうなると、ナショナリストは、国のやったことを全肯定するしかなくなるね。
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