ファイティング・ファミリーのレビュー・感想・評価
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【英北部ノーウィッチでレスリングジムを営むプロレス愛溢れる一家の物語 キング様もジャック・ロウデンも良い味出してます。】
<Caution!内容に触れています!>
舞台は寂れたイギリスの貧しい田舎街。プロレスをこよなく愛するナイト一家はボクシングジムを営んでいる。息子のザック(ジャック・ロウデン)と娘のサラヤ(フローレンスピュー)の夢はWWEの舞台に立つこと。
揺るぎない家族愛をベースに、兄妹の軋轢を盛り込みながらも分かりやすいストーリーで感動的なラストに向かって一直線ムービー。
嫌なヤツと思ったWWE のトライアウトを仕切るトレーナー、ハッチが実体験から一人一人の能力を見極め、非常な宣告をする理由をサラヤに語る場面や、サラヤだけがトライアウトを通過したことにショックを受け、酒場で自暴自棄になるザックの振る舞いを必死で止める家族達。
サラヤが、アメリカでの辛い練習生活に疲れてイギリスに戻った際に漏らした弱音を聞いたザックが、サラヤとのエクスペディションマッチで”パイルドライバー”など大技を繰り出しノックアウトする手荒い扱いをする意図。
サラヤが、当初敬遠していた元モデル、ダンサー達のプロレスラーとして生きる覚悟を知る場面。そして、彼女達に自ら近づくサラヤの姿。
数々の試練を乗り越えサラヤが臨む、夢にまで見た大舞台で戦う姿と遠いイギリスから応援する一家の姿・・・。
矢張、あのラストシーンには感動してしまったよ。
<今作品は、頑張る人々を描く映画に外れなしの法則が当てはまるプロレス映画である。>
色々思う
175本目。
プロレス映画?
観る直前に知った。
プロレスは好きだし、週プロも読むと言うよりか見てる。
今朝もJsportsでWWEを観てた。
とは言えWWEの事は、そんなに知らない。
でもってプロレス映画は初めてかな?
単なるサクセスストーリーかと思ったけど、人物をちゃんと描いてて、色々思う所もあったりする。
ガンガンプロレスするのかと思ってたけど、いい意味で裏切られた。
いい指導者って成功した人より、たくさん失敗した人なのかとも思ったりで。
周囲の大切さ
自分もスポーツやってた身からするとこういう映画はやはり勇気づけられ、とても興奮しながら終始鑑賞が出来るとても有意義な作品の一つであった。
まずなにより実話だからとても見やすい。無駄な伏線などはなく、ありのままのナイト一家の家庭をまずは描き、そこでナイト一家のことをある程度理解できた。
そして次に研修でのコーチ、ライバルや仲間との関係性を描き、そこでの苦悩や兄との苦悩を描いてくれペイジに感情移入がしやすく、そして最後はペイジの成功を見届けることができるわけだからとてもハッピーな気持ちで作品を観終えることができた。
今回ペイジはあらゆる場面で家族の存在が大きかった。
まずはプロレスに興味を持ち、その道へ導いてくれた両親、兄の存在。そこから中々自立ができず家族に依存してしまい、研修中では仲間やライバルとうまくいかず孤立してしまう。
一度は挫け逃げ出そうとしたときに家族と一時を過ごすことで再度研修に戻り、今までいい関係性を築くことができなかった仲間やライバルと絆がうまれ、辛い練習も互いに励まし合い乗り越えていってた。
序盤は研修仲間の女子レスラー達は意地悪のように見えた。確かにモデルやチア出身でペイジのように子供の頃からレスリングをしてた者と比べてると、観てる側の僕もどこかで彼女らを見下していた。
ただ彼女らも必死でやっている。彼女らのような存在を勝手な観念で存在を決めつけ、理解しようとしない。だからペイジも受け入れてもらえなかった。
ただ一度くじけた後にペイジはWWEデビューに全てを注いだ。その時には、理解しようとしなかった仲間やライバルを自ら歩み寄り理解しようとし、ペイジも彼女らも互いに成長し合う関係になった。
これもまたファミリーのような愛を感じた。
ペイジのようなヒーローもたった2時間ほどの映画の中でもとても多くの存在に支えがあったからこそ、スターになったといっても過言ではない。周りの存在がなければペイジといったスターが生まれてなかったかもしれない。
改めて周囲の存在の大切さに気づき、ペイジのようにがむしゃらに頑張る事の大切さを感じさせてくれた。
ファミリーを巻き込んだスポ根
はっきり言ってプロレスには全く興味ないけど、WWEとザ・ロックは知っていた─それだけで十分楽しめる映画。むしろ、無知の方が違和感なく楽しめるのかも─。
これをスポ根とするのはちょっと違うのかもしれないけれど、個人的には同様の感覚で手に汗握らされた。
アメリカンドリームといった方が正確か─。
笑って、興奮して、泣ける、プロレス観賞同様に超エンターテインメントな映画だった、本物のプロレスは見ないんだけどね。
作品全体を覆うプロレスのプライドと難しさ
スポーツは「筋書きのないドラマ」だが、プロレスは基本的に「筋書きのあるドラマ」。
本作の製作に絡んでいるWWEは、そうした内実を全てオープンにしているため、筋書きやマイクパフォーマンス、レスラーの役割である“ジョブ”の在り方まで堂々と出しているあたり、さすが世界一のプロレス団体。
『レスリング・ウィズ・シャドウズ』で、ブレッド・ハートが「相手にパンチをしても血が出ないのは何故か?そこにアートがあるからだ」と語るように、本作からは「プロレスをナメるなよ」という大いなるプライドを感じる。
実在の女子レスラー、ペイジの半自伝にして、あらすじ展開はボクシング映画『ザ・ファイター』とよく似ている。ただ、どうしようもないほどのボンクラ揃いだった『ザ・ファイター』の家族より、こちらはまだ温かみが…いや、そう大して変わらないか。
周囲から疎外されていると感じるペイジが、実は自分こそが周囲を疎外していたという展開が上手い。こうした描写からも、安易にレスラーを悪く描かないという姿勢が感じられるし、コーチ役のヴィンス・ヴォーン(相変わらずイイ味出してる)の言葉「WWEを目指す事が人生の全てではない」にも重みがある。
ただ、スポーツを題材にした映画の中でも、プロレスが特に難しいのは、やはり「筋書きのあるドラマ」故に、どこに感動のポイントを持ってくるか。
そのせいかクライマックスの試合も、「でもこの試合も…」という先入観に加えて取ってつけた感があり、素直に感動しにくいのが痛し痒しなところ。
かといって、大傑作『レスラー』のような結末はあまりにも悲しいし…
いろんな意味で、プロレスって奥が深く、難しい。
2019-86
Be the first you.
機内映画2本目。
プロレスや格闘技を見るのが苦手なんです。
スプラッターとか見る割に、リアルで人の体があらぬ方向に曲がったりしてるの見るのがだめなので、、、WWE芸人だけは見たかな。あ、あと越中詩郎芸人(笑)
この映画は前知識なく、ただただロック様に惹かれて見始めたらプロレス映画でした。
そしてロック様はロック様役で、友情出演みたいな感じの尺。
実話に基づく物語。
イギリスで、家族でプロレスを披露しているファンキーな一家で育った少女が、兄と共にWWEの入団テストを受けるも、自分だけ受かって単独渡米。
そこで出会ったぼんきゅっぼんねーちゃんたちとの関係や想像以上の厳しい訓練、イギリスでやさぐれる兄とのもつれ、、などは、親元を離れて就職した人なら遠からず共感できるのでは。
私もホームシックで毎日泣いてた日々を思い出しました。あの頃、ただただ家族と一緒にいることの幸せに気づいてなかった上京前の自分を責めたりしてたなぁ、とか、ちょっとセンチメンタルになりますよこれ。
同期のぼんきゅっぼんねーちゃんたちとのやり取りは、はっとさせられますね。自分から勝手に壁作ってたか、勝手にそうだって決めつけてたか、ってこと、よくやってしまいます。
展開的にはべたですが、実話に基づいていると思うと心が暖かくなりました。
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