五億円のじんせいのレビュー・感想・評価
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思わぬところで
なんとなく見始めた。
それが思っている以上にいい作品だった。
主人公は、幼い頃に心臓の手術によって生きることができた。
それには、莫大なお金が掛かっていた。その金額まさに【5億円】
主人公は、自分にそんな価値があるのかと問いかけると自分が周りの期待を裏切ってはいけないという葛藤にもがいていた。
そんな時に同級生の女の子が自殺未遂をした。彼女にも生きる価値がないと自分の人生に嘆いていた。
そうだ、僕も死のうと自殺を思い立つもある事がきっかけで思いとどまることになる。
それが自分にかけられたお金を返してから死ねというメッセージが送られてきた。
自分が生涯にどれだけのお金をかけられて、どれだけのお金を稼ぐなんて考えた事もなかった。
今回の作品は、主人公がお金を稼ぐ事と自分の人生には、人との繋がりが欠かせないモノである事。
その中で周りの人にどれだけの事を返していけるのかと成長を感じる作品で面白かったです!
人に優しくできるヤツを見ると、優しくしたくなるだけ。
これ好き。面白かった。
世間をガッカリさせたくないから(実は、世間を裏切る度胸がないだけ)、「ミライちゃん」と言う模範的なヨイ子を演じ続ける事から逃げる為、自殺願望を抱いた少年の話。いやさ、借金完済してから死のう、っと所は立派じゃないですか。人として。
約4億9930万がロトだったり、スマホ裏の五千円札が最後のカウンターだったり、伏線の甘さは気になりますし、何と言っても「暗い画質」が残念です。が、それを差し置いても面白かった。絡む人達、出逢う人達、稼ぎの手段、一つ一つのエピソードが楽しいのと、「最後はアスカちゃんとの涙の物語が待っている」とダダ漏れのラストへの期待から、楽しみながら見れました。6歳の望来クンとアスカが屋上で抱き合ってる姿とか、涙を誘うし。盛岡龍の小悪党だか大物だか、ワルなのか良いやつなのかが判らない所も良かった。
優しくしたいと思わせるヤツと、そうでないヤツがいるだけ。
違うでしょ、やっぱり。人に優しくできるヤツと、そうでないヤツがいるだけ。「優しくしたいと思わせる望来クン」と、「人に優しくできるヤツら」の一期一会の物語は、「死ぬ死ぬ詐欺の少女が遂に逝くか?」と言う場面に望来が駆け付ける場面で終わります。が、この子の「かまってちゃん」を治すのは大変だと思うんだよねw
監督はムンソンフォさんと言い、広島出身だそうで。今年は「町田君」と言う同系統の作品がありましたが、俺は断然こっちの方が好き。好みは人それぞれなんでしょうけど、佳作が完全に埋もれてしまった感は、あります。
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