「ドキュメンタリーフェイク」グラグラ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーフェイク
上映後の挨拶で監督が仰っていたが、今作品は嘘のことを本当のようにみせるとは逆に、本当のことをフェイクドキュメンタリーぽく仕上げたという内容である。それにしても舞台挨拶時のヒロインの落ち着き無さ、ヘラヘラさ、姿勢も猫背、それこそ題名の“グラグラ”感を包み隠さず態度で示していたのには閉口した。直接には作品とは関係はないのだろうけど、どうにも野呂佳代を彷彿とさせる羞恥を気にしてのだらしなさは観ている人を不快にさせることを自覚しているのだろうか?それなりにバジェットが掛かったであろう映画作品なのだからもう少しその辺りを事務所は指導した方が良いのではと老婆心ながら思ったりしたりして・・・
作品に戻るが、グラドルが次のステージに行く際の葛藤やプライベートの悩みを、そのままグラドルが演じるという話である。ま、処女だというのはあり得ない話だろうからその辺りはファンタジーだろう。なにせ女性が絡む世界なのだから、裏の人が絡んでいない訳がない。無事に自分の貞操を死守されることは太陽が東に沈んでも無理であろうw 次のステージは正にこういう映画作品。監督役の演技も正に自分のようなキャラクタ-なのかもしれない。そんな中でストーカーファンに襲われそうになったとき助かるきっかけを作ってくれたくたびれたおじさんに徐々に惹かれていく。しかし生来の“コジラセ”系引っ込み思案の性格故、おじさんとの関係が変化しない。そんな中で徐々に自分に足りない『人と向き合う』、『繋がりを大切に』という関係を学んでいき、その結果、無事におじさんと結ばれ初体験を終えるという、どうってことない話である。いくら仕事上での環境変化でも、なかなか性格は変わることなどないのは、そういう面倒くさい性格だからなので矛盾感満載なのだが、メッセージとして、もっと積極的にチャレンジしていこうというポジティヴシンキングの自己啓発本由来の作りなのではないだろうか。今作品もヒロインのバストトップの映像がクライマックス迄披露しないという、まるで写真誌の袋とじ方式なのも、コマーシャリズム満載である。唯一映画としての演出として面白かったのは、アバンタイトルの水着での海岸のランニングと、対比するようにラストは裸で同じ海岸を走るという同じシチュエーションカットを並べることで、簡単に人は変われるというインパクトを押し出したこと。まぁ、巨乳だと走るとちぎれそうになるので痛いらしいから、そういう意味でも体当たり演技ということであろうかw騎上位の際の上下運動も然りw 演技のぎこちなさもそういうキャラクターということで、演技の勉強を習得せずにやれたこともヒロイン役にとっては助かったのではないだろうか。個人的には直径の長い乳輪が非常にソソられたことを付け加えとくw