劇場公開日 2019年8月2日

「なるほど」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー mokusin takataniさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0なるほど

2020年10月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

こいつぁヒデェ。好意的解釈?無理。
明らかにDQ5ファン向け作品なのにあの展開は端的に言って頭おかしい。
『喧嘩を売っている』と物騒なコメントがチラホラ見受けるがそら言いたくもなる。
アレは企画段階で待った掛かるし下っ端だろうが監督に直談判して止めるレベル。

自分は劇場では見なかった、悪評溢れる映画を金出してみる趣味はない、だが酷い
のを承知で、加えてヒックとドラゴン似のCGに興味もあり、見た。見てしまった。
期待値は常時低空飛行で鑑賞、あててる声が一切本職じゃない、バンバン端折る
ギガンテスが魔法使う、子供一人減ってる、本来なら目が付く所に何も感じない。
期待しないとこんなに感情は動かないのかと変なとこで笑える、他方CGはスゴイ。
鳥山明氏から離れた造形だが、とおの昔に割り切ってるから純粋に技術に驚く。
CGのせいで不覚にもストーリーに集中してしまった。『ここからどうなるんだ?』と。
原作で言えば光の教団の本拠地が映画のラストダンジョン、ゲマの厚遇は原作から
顕著だったが映画ではさらに露骨になっている、主人公とゲマの対決は悔しいが
カッコいい、ゲマの散り際も中々に良い、遂にミルドラースが復活するか!…あれ?
おいまさか・・・ここか?こんな盛り上がってる所でホントにあれ言うの?正気か?
そしてポッと出のバグった白面は最低の横槍かましながらほざくあの『大人になれ』

もうこっから飛ばし見、その間出るのは乾いた笑い。つくづく信じられん、急展開
の類で最悪の水差しだ、どう考えても観た人間の頬を叩きながら嘲笑している。
途中スライムが山寺宏一ボイスで喋ってロトの剣出したがどうでもいい。
主人公が何かいいこと言ってるが砂粒ほどの興味も出ない、全部空虚。
思えば話の途中オチの伏線が何度か張られてたが、まさか最初からこの内容で
行こうとしたのか?これはDQ5ファンに喧嘩売ってる説も濃厚になる、実際大成功。

0点を押したいが、それだと評価に反映されないらしいからCGクオリティに向けて
1点あげる、こんな憎しみしか生まれない作品に力を注いだCGチームには同情を
禁じ得ない。とりあえず監督、興味ないなら断って、誰も幸せにならない。ルパンは
面白かったからノスタルジー時代の作品だけ作って。

木神