「ドラクエはやってないけど、ゲームは好きです」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラクエはやってないけど、ゲームは好きです
先に言うと、怒りの感情はない。
そして、決して低い評価ではない。
しかし、これほどに評価に迷う映画は久々という印象だった。
公開直後、酷評の嵐が吹き荒れた。
そのオチに対しての凄まじい批判。
ひじょ〜に気になっていたが、頑としてネタバレを見なかった。
だけど、ネタバレはしないグレーないじり方は目に入ってしまうから、なんとなく予想はしてた。
でも、現実はそれを遥かに超えた衝撃だった。
あの瞬間、何が起きたかおれには分からなかった。
空いた口が塞がらないという体験をした。
嫌な後味が残りそうと思ったが、自分的にはなんとか持ち直して無事にエンドロールを迎えたと思ってる。
しかし、ドラクエを何十時間もプレイして愛してきた人には酷い仕打ちだなということだけは分かった。
ゲームは好きだけどレベル上げは苦手なおれは、ドラクエやFFみたいなRPGはあまりやってこなかった。
ドラクエ愛はあまりないおれだから、耐えられたのかもしれない。
ストーリーも知らないから普通に燃えたし、ワクワクしたし、世界観に感動も覚えた。
ドラクエこそやらないが、ゲームに青春の一部を捧げてきたおれとして刺さる言葉もたくさんあった。
あぁ、ゲームをやっててよかったなって。
あと、この映画のストーリーがゲームのストーリーに忠実だとしたら、ドラクエ5て相当面白いゲームなんだね!
やりたくなったわ。
話は面白い、グラフィックが綺麗、キャラデザもいい、ヒロインが可愛い、最後の展開除けば、10段階で9以上は確実だった。
でもねぇ、凄い映画を体験したという満足感はあるよ、正直。
あのまま王道ストーリーで終わらせてくれさえすれば良かったが…。
願わくば、
前情報何もない状態の映画館でこれを見たかった。
その時の衝撃たるや、さぞ忘れられない思い出になっただろう。
しかし、
それは二度と叶わない