「割と面白かった」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 楓さんの映画レビュー(感想・評価)
割と面白かった
ドラクエは未だにプレイするくらい好きで、今回の映画化も楽しみ半分不安半分で観に行きました(またまた事前にレビュー見まくった←)
ドラクエ5はやはり根強い人気なんだな〜と痛感。ちなみに世代ではないんですが5はプレイ済です(余談ですが8が1番好きなナンバリング)
そもそもドラクエの主人公が自立して歩き回ったり喋ったりすること自体違和感MAXなんで(ヒーローズとかでだいぶ慣れましたが)、ストーリーが原作と違っても気になりませんでした。
私もビアンカ選んじゃう気持ちめっちゃ分かる〜!!って物語後半で共感。個人的にはアンディ(原作でビアンカ選んだ時のフローラの結婚相手)とか出て欲しかったな。
脱獄のところとか、結婚のところとか物語をもう少し掘り下げてほしいな〜と思った場面もありましたが、ちょこちょこ他のナンバリングのネタが出てきたのは嬉しかったです。(息子の名前がアルスとか、ロトの剣出てきたり、仲間はスカウトモンスターの名前だったり)
あと思ったのが、主人公の性格がすごく少年っぽい。私の想像する主人公ってもっと大人しい感じなんですよね〜。セリフの節々に現代っぽさが混じってて後に「あ、この違和感はVR(っぽい)設定があったからなのか」と納得。
だから主人公の性格も、その人の人格なんだなと同時に納得。(あなたの世界の主人公はそうなのね。みたいな)
妖精の国とかでも「今回はこの設定なんです」で現実とバーチャルの境目が垣間見えます。
そしてドラクエの世界でもうひとつ好きなのが音楽。効果音とか一つ一つの音がツボで良かったです。あと、装備も装飾品も好き。つくづく私はこういうものが好きなんだなぁと観ながら思いました(o^^o)
ラスボスはゲマでもミルドラースでもなく、コンピュータウィルスとは…っていうどんでん返しなんですが、あの終わり方で良かったな〜と思います。
ゲームでは主人公って【勇者の父親】っていうポジションで終わるんです。当時はそれにめちゃくちゃ衝撃を受けました「え、私(主人公)が勇者じゃないん…?」みたいな。
主人公の座を途中で取られたような気分になりながらも、一応ここまで来たのだからという思いだけでエンディングを迎えてました。
だから今回の映画をみて
主人公は【天空の勇者】ではなかったけど、この物語の【勇者】になったので、最後まで自分が勇者の気分でプレイ出来なかったあの時のモヤモヤが消化されたように感じました。多分原作のまま忠実に再現されていたら「主人公勇者ちゃうんなら別のナンバリングにしてくれよ…」って途中からもやもやしながら観てたと思います。
この映画はそんなモヤモヤを解消したい人にこそオススメかな〜と思いました。