劇場公開日 2019年8月2日

「売り上げ至上主義の犠牲となったドラクエ5」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー maさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5売り上げ至上主義の犠牲となったドラクエ5

2019年8月4日
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たしかに、お金を儲けることは大事だと思います。

お金を儲けなければ、スポンサーにも納得してもらえないし、今後の仕事にも繋がらない。だからこそ話題性重視、既に人気のあるものに乗っかることはビジネス的には正しいのかもしれません。

だけど、ドラクエ5を大切な少年時代の思い出にしてる自分は、この作品だけはもっと愛のある監督に作って欲しかった。

話題性ばかり先行させるキャストの採用、これまでのドラクエを否定するようなオチ、そもそもドラクエ5をプレイしたことがない監督。いや、プレイしてなくても、リスペクトが感じられればそれだけで良かった。

観客を馬鹿にしすぎです。「こんなふうにすれば泣けるでしょ?」「奇をてらえば注目を浴びられる」「使えるネタは使えば良い」「人気の有名人を出せば釣れる」、そんなふうに、観客をただの「お金を撒く頭の悪い人達」みたいに考えてませんか?

インターネットで誰もが配信できる時代になり、「とにかく目立てば良い、アクセスが増えれば良い」そんな風潮が暴走してる気がします。

だけど、もう一度考えてほしい。
表現って何なのか、そこには映画を作る上での美徳や矜持があるのか?人の褌で相撲とるなら、それを背負う覚悟はありますか?

ただの娯楽作品、嫌なら見なければ良いと思うかもしれないけど、大好きな作品が汚されることで、どれだけの人が傷つくのか、やらせない気持ちになるのか、もう一度ちゃんと考えてほしいです。

主人公の名前に関する訴訟問題だって、今回ちゃんと作品に対するリスペクトを持って丁寧に進めていれば起こらなかったんじゃないでしょうか。

とにかく書かずにはいられませんでした。偉そうなこと言ってすみませんでした。もちろん楽しんでる方々もいらっしゃると思いますので、あくまでも一つの感想として捉えてもらえれば。

ma