ビル・エヴァンス タイム・リメンバードのレビュー・感想・評価
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ピアノからしか感じとる事の出来ない、ビルエヴァンスの本質。 誰にも...
ピアノからしか感じとる事の出来ない、ビルエヴァンスの本質。
誰にも見せなかった、自分自身も気がつかなかった心の扉の向こうを表現する唯一の手段、それがピアノだったのかもしれないと思った。
なぜなら、近しい人たちが彼について話すエピソードから本人像はあまり見えてこない。
そして、一緒に演奏した仲間の語るビルエヴァンス、家族が語るビルエヴァンス、演奏シーンのビルエヴァンス、それぞれに違うビルエヴァンスで、人間らしさの微塵もドキュメンタリーからは伝わってこなかった。
ものすごい演奏をする人、それは聴けば十分にわかる事だが、この作品で描かれていたエピソードと合わせて聴いてみたいと興味は十分に湧いてきた。
美しい音楽
CDやレコードでビル・エバンスのピアノは聴いていましたが、この映画に登場する家族や共演したミュージシャンへのインタビューで、その人柄や生き方を初めて知りました。ビル・エバンスの音楽の美しさを改めて知る良い機会となりました。
マイルスとヘロイン
憧れる、ただ、唯、憧れる、コノ上品な不良の世界に、、、、、。
メンバーと兄の死、薄情にも思える結婚など、掴み所がない人間性にも思えて不思議な人だ。
敷居が高く未だ踏み込めていない彼の音楽の前に、知り得る貴重な本作を鑑賞後、やはり敷居は高い。
70年代に入り長髪で髭を蓄えた姿にイメージとのギャップも感じたり、常に苦しんで生きた印象が強い。
さぁ、一枚レコードに針を置いてみよう。
音楽を聴く者にとっては正に至宝
ビル・エヴァンスのアンソロジー!
ポール・モチアン(世に出る前からの盟友だったとは!)、マイルス・デイヴィス、カインド・オブ・ブルー(60年経った今もなおマイルストーン!)、スコット・ラファロ(25歳で逝った彼のエピソードはやはり白眉!)、トニー・ベネット(ビルとの共演がこれほど大切なものだったとは!)、そしてヘロイン、コカイン……クライマックスの連続に涙腺が崩壊しっぱなしの84分。
所縁の人たちのコメントに感動し、そして何よりビルの紡ぎ出す「音」に、ピアノを弾く姿に涙が溢れでた。音楽を聴いてきた者にとって、これほど感動的な作品があるだろうか。
まさに至宝と言える作品だ。
ちなみにポール・モチアンは今作を制作中に亡くなったとのこと。彼の遺作でもあったのですね。
知らない人には響きにくいドキュメンタリー
関係者のインタビューが薄っぺらいので、いくら重ねても深まっていかず残念な感じ。ジャズの人達、お爺ちゃんだから仕方がないのかも知れないが、語尾力もう少し鍛えてもよいかと。字幕も著しく読みづらい。素材も少なくて、繰り返し使うから飽きる。テレビ並な印象でした。
せめて一曲くらいフルで聞かせてほしかったなぁ
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