「ワルツ・フォー・デビイが好きなんです♪」ビル・エヴァンス タイム・リメンバード マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
ワルツ・フォー・デビイが好きなんです♪
ジャズの巨匠、ビル・エヴァンスに興味があって、鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良いすね♪
しみじみと染み入る様な名曲に心地好くなります。
ジャズは好きでもどちらかと言うとにわかなので、そんなに詳しくはありませんが、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」が凄く好きで、美しくも何処か可愛らしくて、あの曲を聴くと気持ちがなんか優しくなるんですよね。
ビル・エヴァンスと言えば、あの髪をがっちり撫で付けた髪型にセルフレームのメガネ。
巨匠の貫禄とインテリジェンスな雰囲気がぷんぷんなイメージですが、実はあのイメージは若い頃で晩年のビル・エヴァンスは髭もわさわさと生やして、カジュアルな服装で結構ファンキーなんですねw
それも映画を観て初めて知りました。
また、プライベートは結構ハチャメチャですが、音楽には一途。ドラッグの影響で身体はボロボロだったりしますが、素晴らしい曲を沢山産み出しています。
世の様々なミュージシャンがドラッグに手を染めて、身体がボロボロになりながらも名曲を産み出している事を思うと、薬をやっていたから名曲が産まれたのか?と少し危ない考え方をしてしまいますが、いろんな事が重なって名曲が産まれたと解釈してます。
いろんな映像やジャズの名曲。関わった人達の様々な証言。ビル・エヴァンスのジャズプレイヤーとしての輪郭が明確になっていき、ジャズの良き時代の雰囲気が匂い立つ感じがしてきます。
また、2015年製作なのに、作風もレトロな感じで、ちょっと良い♪
ただ、ドキュメントなので、変に脚色はしてない分、知らない人には映画を鑑賞するのは限りなく門戸は狭いし、敷居は高い気がします。
また、音楽以外は結構破茶滅茶な人物なのに、ビル・エヴァンスのダメな所と言うか、人間臭さがあまり感じられないのはどうかなと。
また、もう少しいろんな名曲を長めに聴きたかったかな。
映画が好きで、ウイスキーが好きで、ジャズがなんとなく好きw
おっちゃんになっても、ジャズを聴くと少し背伸びした様な大人な感じがしますがw、いつまでたっても少し背伸びした様に前と上を向く事を目指す姿勢って、実は大事なんですよね。
そんな事を少し教えてくれる様な感じがします。
ビル・エヴァンスの曲が好きな人には勿論ですが、ちょこっとジャズには興味があると言う人が鑑賞すると結構新鮮な気持ちになれますよ♪