劇場公開日 2019年4月27日

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「知らない人には響きにくいドキュメンタリー」ビル・エヴァンス タイム・リメンバード ジャム太さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0知らない人には響きにくいドキュメンタリー

2019年4月29日
iPhoneアプリから投稿

関係者のインタビューが薄っぺらいので、いくら重ねても深まっていかず残念な感じ。ジャズの人達、お爺ちゃんだから仕方がないのかも知れないが、語尾力もう少し鍛えてもよいかと。字幕も著しく読みづらい。素材も少なくて、繰り返し使うから飽きる。テレビ並な印象でした。

せめて一曲くらいフルで聞かせてほしかったなぁ

ジャム太
ラノックさんのコメント
2019年6月15日

ジャズを普段お聞きにならないのに、このような無名の地味なドキュメンタリーをご覧になられたのですね。なんと素晴らしく奇特な方でしょう!
ご指摘の通り、インタビューが細切れで、予備知識がなければ「なんじゃ、このじーさん」という印象でしょうね。
今年はセロニアス・モンク生誕100年で、モダンジャズの最盛期を支えた人々はほとんどが鬼籍に入っています。この映画の製作時期はラストチャンスで、当事者に話を聞けた、というだけで実はとてつもなく価値があるのですね。
まずは、エバンスの音楽、アルバムをお聞きください。ラファロ・モチアン・トリオの4枚はどれも素晴らしい出来です。あなたの人生で、これらを聞く数十分、数時間は決して無駄ではないと思います。
そして、ドビュッシーとかラベルとか、新しめのクラッシック音楽を聴いてみてください。
そうすれば、エバンスがほかのジャズピアニストといかに違うかが明確にわかると思います。
映画の素晴らしいところは、初見から30年後も繰り返し見られることで、その間の印象の変化が、今まで自分が生きてきた人生の道のりを実感できる点なのです。たとえば、長い距離を歩くと見える風景が変わるように。

ラノック