劇場公開日 2019年11月8日

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「1人じゃない!」映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

5.01人じゃない!

2019年11月19日
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泣ける

悲しい

幸せ

ゴメンなさい、正直なめてました。
SNS等でこの幼稚園児向けのアニメ映画が話題になっていると聞きまして、
ジョーカーとの比較や、奈須きのこ等の意味のわからないワードが入っていたので賑わっていたので観賞しました。

(このレビューは自分の気持ちがかなり入ってるので、あまり参考にはならないかもしれません)

率直に言います。
2019年で最も心打たれた映画になりました!
まさか子供向け、もとい幼稚園児向けのこのアニメ映画でここまで泣いてしまうとは(T_T)

ちなみに僕は「すみっコぐらし」というコンテンツは今回初めて知りました。
そんな自分でも感動してしまうほどの素晴らしいストーリーです。

まず、すみっコぐらしのキャラクター設定がすごいです。
愛くるしい感じを出しておきながら、タイトルの通り「隅っこ」に置かれる存在、すなわち社会から疎外されているような存在ばかりです。
設定にネガティブさを感じながらも、LINEスタンプのように分かりやすく愛くるしい感じで描かれているので、非常に愛着が沸きやすいです。

そんな彼らは自分達の境遇が非常に似ているので分かりあえるのか、メンバー達の間に凄く絆を感じさせられます。

そんなメンバーがある時、絵本の中に吸い込まれて、そこでヒヨコのようなキャラクターと出会います。
そのヒヨコも一人ぼっちで迷子になっています。そのヒヨコ君の家を探しつつ、絵本の外に帰る方法を見つけるストーリーです。

小さいお子さん向けのアニメーションなので、正直クオリティは安っぽいです。
キャラクターが文字だけで声が無ければナレーションを多く使っているのですが、映像クオリティが無くてもキャラクター設定とストーリーが素晴らしければちゃんと感動出来るのだと改めて気付かされました。

キャラクターといえば、愛くるしさだけではなく、非常に表情が豊かですね。
喜怒哀楽がはっきりとしているので、こちらも感情が動きやすくなります。

ちなみにTwitter等で出回っている「奈須きのこ」だとか「アンパンマンみたいな映画だと思ったら攻殻機動隊だった」というワードがたくさん出てきますが、それを鵜呑みにしない方が良いです。
シリアスな設定はありますが、これらはかなり大袈裟に言われています。
物語そのものは普通に幼稚園児向けであって、大人が共感できるというだけです。

ただ、「独りぼっち」というのを経験した事のある自分としては非常に感動出来たのは事実です。
ヒヨコくんの秘密を知ってからのラストは涙が止まらなくなり、嗚咽すら出してしまいました。

この映画にケチをつけるとしたら、時間をもう5分から10分くらい長くして、すみっコメンバー同士の絆を長めに観たかったとこですかね。

1時間5分という上映時間が短い本作ですが、すみっコメンバー達とヒヨコくんの絆がしっかりと描ききれていたと思います。
映像自体が素晴らしいわけではありませんが、キャラクターは非常に愛着が沸きますし、ストーリーを思い出すとまた感動が甦ってきますし、興味がある方は是非とも観てほしいです!

さうすぽー。