「日が差すあの部屋にもう一人息遣いが増える未来を想う。」窮鼠はチーズの夢を見る ありきたりな女さんの映画レビュー(感想・評価)
日が差すあの部屋にもう一人息遣いが増える未来を想う。
クリックして本文を読む
たしかに肌色多めで、個人的には男性の生身の身体にちょっと苦手意識があったので多少懸念していたところもあったけれど、ほんとうに美術品のように美しくため息が出た…あんなに美しい生き物があって良いのだろうか…丸出しの欲をぶつけ合っているというのにどこかとても不確かで、だからこそここで息をしている互いを確かめ合うような一瞬…
テレビから流れる映画の台詞(J‘attends…で丁度帰りを待ってたところに帰宅したりとかね)があの夜の2人とリンクしているところや、窓を伝う雨が白い肌に影を落とすのが、本当に私は好きで、美しかった。
それから、すっごい短絡的かもしれないけど、観てて完全にBGMがチャットモンチーの『染まるよ』だった…
「でも もう いらない」のあの天才的な間と転調が今ヶ瀬の指元やら口元から漏れるずーっと煙に溶けて見えていた…儚くて消えそうで、なんでこっちがこんなに他人の恋愛で苦しくなるのだろうと思ってしまった…
終盤の海のシーンの美しさは勿論、「心底惚れるってその人は例外になるってこと」みたいな台詞が世の真理すぎて全ての感想があの夜明けの海に沈んだ。
コメントする