「心が掴まれ余韻から抜け出せない」窮鼠はチーズの夢を見る plumさんの映画レビュー(感想・評価)
心が掴まれ余韻から抜け出せない
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映画ポスターの美しさに心奪われ、漫画原作としり漫画を読了。
BLはこの漫画で初めて読み、BL耐性はあまりなし。
原作が好きだったため公開初日に一度鑑賞も、あまりの生々しさに気をとられて不完全燃焼だったため再度翌日にも鑑賞。
失礼ながら、大倉くん成田くんのファンではなかったため演技にそこまで期待していなかったが、あまりの自然体さ、目線の使い方、表情、間の取り方、全てが圧巻だった。
矛盾しているが、余計なものは取り除いた、でも余白のある演出であり映画だった。
夏生と今ヶ瀬と大伴の3人のアジア料理屋シーンでの飲み物の違い、最後のたまきと大伴の別れのカフェの飲み物の違い。
この違いについては、原作を読んだ方は今ヶ瀬の言葉を思い出してなにかしら思うところがあるのではないかなと思ったり(意図されたものではないかもだけど)
一度目見たとき、なんで大伴はクラブにいくのか、なんで泣いているのか理解できなかった。でも海辺の別れのシーンと言葉でようやく腑に落ちた。
二回見たけど二回見ても余韻が残る映画。
色々な映画を見てきたけど、ここまで余韻が長くてこんなに胸を捕まれる映画ははじめて。
周りを固める女優の方々の演技もいい。
でもなにより主演2人の演技に脱帽。
とくに大倉くん、これから演技の仕事増えそう。
BLだと構えず、ひとつの恋愛映画だと思って多くの人に見てもらいたい。
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