劇場公開日 2021年10月15日

「実に良かった・・・」燃えよ剣 pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 実に良かった・・・

2025年10月5日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

知的

劇場予告が流れていた頃から「絶対観たい」と決めていたのに、その後体調を崩して鑑賞出来ず。

その後、流れてくる世評ではどうも今ひとつだったらしい。

う〜ん、そうなのか?と疑問を抱いていましたが、ようやく鑑賞叶いました。
感想は

「実に良かった・・・」

うん、実に良かった。つくづく良かった。

歴史物のこういう造りって「ダイジェスト」とは大きく意味が違うと思うのですよ。

万人が学べる共通の「史実」が厳然と存在する。
そして、新撰組を描いた小説が好きならば知らぬ人はない超有名作の原作がある。

それを映画化・映像化するとなれば「基礎基本のストーリー(史実)と、重要歴史エピソード」については「鑑賞者は既知である」という前提で作品作りをしても良いと思うのですね。

この作品を「観たい人」は「新撰組が好き」で「土方歳三が好き」で「幕末の歴史が好き」な人だと思うのです。

ですから「試衛館」から「参謀府への斬り込み」を描く際に、尺をどこに使うか?何を省くか?となれば「誰でも学べる共通知識」が最も不要ですよね。
知らなきゃ予習なり鑑賞後に勉強なりして下さい、という話。

映画で解説せずとも学べる「知識」の解説は省き、「どの名場面をどう魅せるか」「土方を取り巻く人々との心の交流をどう描くか」が監督の腕の魅せどころ。

「皆まで言わずとも、脳内補完によって、むしろしみじみとした趣きや感慨が増幅する」

本作も、そういうタイプの作品だと考えます。

岡田くんも、鈴木くんも、山田くんも本当に良かった!
実にハマり役でした。
いずれのシーンもそれぞれ心に染み入りました。
原田監督の描く、そして岡田くん演じる土方像は、私のイメージにピッタリであり実に好感の持てる作品でありました。

非論理的な感想文的レビューになってしまいましたが、今回はこんなもので失礼します^^;

pipi
グレシャムの法則さんのコメント
2025年10月6日

コメントありがとうございます。

憶測ですが、プロと呼ばれる方も原稿の締め切りとかの関係で、原作を読む時間もないまま、同業者などの書いたものを信用して(たまたまその人の原作の解釈で男色についての考察が書いてあったとか)、安易に借用しちゃったのかもしれませんね。
でも、読者のみんながみんなそういう解釈をしてないかもしれない、という想像力が無いのは、なんだか哀しいです。

グレシャムの法則
NOBUさんのコメント
2025年10月5日

今晩は。
 明日からの会社の事を考えて、真っ暗な状況下、pipiさんからのお褒めのお言葉により、今日は(というか、明日のAM2:00頃かな)良く寝れそうです。(いっつも爆睡ですが・・。)
 原田監督作品は拙レビューでも少し書きましたが、この作品の前の「関ケ原」(パンフレットの内容の濃さ、厚さは尋常ではなかったです。)や「日本のいちばん長い日」を始め、とても好きなのです。「関ケ原」は大ヒットしたのですが、「日本のいちばん長い日」は岡本喜八監督版と比べられて、(そりゃあ、そうなんだけど)邦画で歴史大作をこのご時世で作れる監督はそうはいないぞ!と思い、レビューを書いた記憶があります。季節の変わり目、お互いに健康に注意しましょう。ではでは。

NOBU
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