「尺的に、映画では厳しいですね。」燃えよ剣 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
尺的に、映画では厳しいですね。
新選組副長、土方歳三の半生を描く物語。
司馬遼太郎の名著、燃えよ剣の映画化ですね。原作未読、他の映像作品も未鑑賞です。
正直、主役の岡田准一の作品は殆ど見たことはありませんでした。邦画はあまり鑑賞しませんし、TVドラマも随分ご無沙汰です。正直、ジャニーズに対してあまり良い印象がないので、岡田准一についても無意識のうちに避けていたのかもしれません。
ただ、この作品を鑑賞して、流石の迫力に驚かされました。往年時代劇の所謂「チャンバラ」とも違う、舞のような美しい殺陣とも違う。実戦的で人を殺す為の剣技を迫力満点で魅せてくれました。
格闘技に真剣に取り組んでいると聴いていますが、そのプロフィールに偽りはないようです。
映画は、土方を中心とした新選組を描きます。京都出立前のプロローグ的エピソードから、芹沢鴨や伊東の暗殺、山南自害、池田屋事件等を網羅。五稜郭へと繋げます。
ただ、新選組の物語・・・として見た場合、随分物語が薄められた印象を持ちました。
活躍したシーンでいえば、八月十ハ日の政変や蛤御門の戦いはガッツり端折られていたのは、新選組贔屓としては残念なところ。逆に、新選組を語るに欠かせない暗部については、もっとじっくり描いて欲しかったように思います。
1本の映画として考えた場合、どうしようもないことなのは理解していますが、満足感は薄味になりました。
私的評価は普通にしました。
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