「・監督は本当に原作好きかよ?〜これは映画とは言えない〜」燃えよ剣 ジュースさんの映画レビュー(感想・評価)
・監督は本当に原作好きかよ?〜これは映画とは言えない〜
【以下私が個人的に良い◎と思った所です。】
・出演者のキャストさんの演技力が高く配役がすごく良い事
・とにかく岡田さんの陣やアクションなどがすごく良くカット割も綺麗な所、とくに池田屋のあたりなどは全体的に良いです。
・新撰組土方歳三とはどんな人物なのかを3時間でざっと一通り知ることができる、新撰組を知らない方にはオススメだったと思います。
以上
【※ここからはネタバレも含む個人的な不評コメントです。苦手な方はここでお控えくださいね。】
・まず全体的に内容が薄い!脚本が悪いとしか言いようがない。歴代『燃えよ剣』の中でもほんっっっとに酷い印象でした。
あれだけのキャスト、お金、司馬遼太郎の燃えよ剣と言うブランドを使っておきながらよくここまでつまらない作品が出来るなあ。と言う印象です。(あくまで個人の感想です!)
・特に言いたいのはキャラクター愛みたいなものがまるでなく、ドラマがなく、心情や描写みたいなものが何も無い事ですね。本当に新撰組好き?原作呼んだ?と叫びたくなるほど
ただ淡々と土方の一生を時系列でばーと土方の語りで説明されただけ。
写真のようにパラパラと場面が変わり、最後戊辰戦争→死→end。みたいな印象。
原作の良さを何も活かさず、新撰組の良さを何も活かさず、土方歳三独特の男臭さ、みたいなものを何も活かさず、観客を置きざりにして淡々と時間が進みます。
・一体誰の何の為に何を伝えたくてこの映画を作ろうとしたのかまるで意味不明。わざわざ土方が主人公の燃えよ剣ではなく、新撰組と言うタイトルでやればよかったのでは?と思う程。
・あまりにポッと出てきたキャラが何もないままポッと死んでの繰り返しでもう心の声入れてもいいから、このキャラはどんな人でどんな繋がりがあって主人公(土方)は今何を思ってるのかを表現するべき。
・原作ではあんなに鮮やかに描かれていた
山南との因縁や嫌悪感も伝わってこなく、粛清されようが何も思わない。というか、どのキャラがいつどこで死のうがなにも思わない。(それだけ薄い)沖田はいつのまにかあっさり死ぬし、1番肝心な七里との描写も内容もほぼない為、多分観客は意味分かってない。出てきたことすら知らない。
前半は、バラガキ、バラガキを口で連呼する割には全然それを作品として表現できていないし、流行病で道場がもうダメになりそいでどうしよう…とか何としても出世したい!武士になりたい!なんてゆうドキドキする模写なども一切ございません。あっさり新撰組になれるし、芹沢もなんやかんやであっさり殺せます。
何度も言いますが、アクションや陣ばかりに凝りすぎてるのか、話が淡々としすぎで何も残りません。
【まとめ】
・3時間弱で江戸から戊辰戦争までをやるのは大変だったのがわからなくもないが、だとしてもワンシーンごとがあまりにも雑で淡々としすぎる。
・確かに原作に擬えてるシーンも多々あり、(愛刀購入シーンや壬生菜など)やりたい事が分からなくもないが、内容や因縁があまりにも薄すぎて正直これは燃えよ剣どころか映画ではないです。
これは、ただの映像がついた伝記の朗読です!
以上
※ここまで不快にさせてしまったら申し訳ございません。これはあくまで私1番個人の主観です。