アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場のレビュー・感想・評価
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日本人には知られていない戦争映画
1941年から1944年にかけて繰り広げられたフィンランドとソ連の継続戦争を題材にした日本人には知られていない戦争映画。
第二次世界大戦の裏にこのような出来事が有った事自体が勉強になりますが、現在のフィンランドの事を考えるのなら、何とも不思議に感じるお話ではあります。
結局、武力闘争では勝っても負けても何も生まれまいし、悲劇を作り上げるだけ・・・・
しかし、フィンランドとドイツが始めは組んでいたとは知らなかったな・・・・・・
勿論、フィンランドは当時のドイツのような酷い事や侵略目的では無かったので、組んでいても別の目的だったのですが・・・・
しかし、当時のソビエトにしても、現在のロシアにしても、結局あの国も戦争をしないと気が済まない国だし、汚い侵略をすることしか脳がない国なんだろうな・・・・
本編、休む事がない程、戦場のシーンが続きますが、何処の国でも結局、あの時の戦争で死んでいった人はまさに犬死ですね・・・・
可哀想だけど、見ていて辛くなります。
大変にヘビーな作品でしたが、私たちの知らないフィンランドの戦争のお話は、私たちに、これからも「戦争」を起こしてはならない、意味がない事をしっかり伝えてくれます。
しかし、何処の国も、ビジネスでも、駄目な指揮官、いい指揮官っているんですね。
地を這う虫のように勝利へと向かう歩兵たち
原作となった小説の映画化はこれで3度目との事だが、過去2作が未見な状態での感想として、とにかく「重い」。
戦火の合間の、兵士同士の和気藹々とした描写もあるにはあるが、それも明瞭なものでなく、どこか陰湿な雰囲気を漂わせている。
そんな歩兵たちが、地を這う虫のように、ひたすら国のために家族のために銃を取る。
それは決してバカな上司のためではない。
だからこそ、実際の戦争とはこういうものだったのかもしれないと思わせるだけの説得力がある。
乱暴な例えをすれば、ボンクラ要素を抜いた『フルメタル・ジャケット』だ。
ただ、エンタメ要素もカタルシスもほぼ皆無な上に、近年の戦争映画の中でも群を抜いて息苦しい展開が続くため、観終わってもドンヨリとした気分になるのも確か。
「見せる」という名目は分かるが、「魅せる」という点では少々辛いかも。
もっとも、そうした安易にエンタメを入れないあたりがヨーロッパ映画らしいとも言えるけど。
あと関係ないが、宣伝コピーで「火薬使用量がギネス記録認定!」とあるけど、映画の内容を鑑みると、このコピーはいささか的外れじゃないのか。
製作陣は、必ずしもそこに注目してほしいとは思っていないような気がする。
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