劇場公開日 2019年5月24日

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「恐怖の中に漂う切なさ。哀しみと怒りを背負った子供の叫び。」貞子 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恐怖の中に漂う切なさ。哀しみと怒りを背負った子供の叫び。

2019年6月21日
PCから投稿

悲しい

怖い

知的

【賛否両論チェック】
賛:ヒロインが貞子の恐怖の元凶に迫っていく中で知る、愛されなかった子供の哀しみや怒りに、思わず考えさせられる部分も多い。ホラー要素も期待通りに満載な他、主題歌も必聴。
否:言わずもがな急に驚かせるシーンがかなり多いので、苦手な人は観られない。

 特段、貞子に関する予備知識は不要です。母親が不可解な死を遂げた少女と出逢ったヒロインが、今回は「撮ると死ぬ」という貞子の呪いに苛まれていきます。その過程で明らかになっていく、親に愛されなかった子供の哀しみや苦しみ、そして怒りには、ゾッとする中にも胸が痛くなるようです。
 ただ敢えて難点をいえば、物語の展開とは関係のないような驚かせるシーンが、急に出てきたりするところでしょうか。思わず、
「・・・ん、なんで?」
・・・なんて感じてしまうかも知れません(笑)。
 また、女王蜂の主題歌「聖戦」も、物語の世界観と不思議なまでに絶妙にマッチしているので、そちらにも要注目です。
 ホラー映画が苦手な方は勿論観られませんが、日本を代表するビッグネームですので(笑)、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド