人間の時間のレビュー・感想・評価
全6件を表示
ついていけない…
監督は極限状態の中での人間の身勝手さ、恐ろしさ、醜さを表現したかったのかも知れないが、船が宙に浮く前から、国会議員、ヤクザ、船員、乗客の一部もやりたい放題。宙に浮いてから、どの位時間が経っているのか、わからないが飢えてる割にはげっそりしていない。神と思われたジジイも人をあっさり、解体してるし、途中から何がなんだか、人食っちゃうしグロい。一番の謎は韓国語と日本語が飛び交い、言葉が通じ合うこと。チャン・グンソクもこんなに太っちゃって面影ない。ヤクザもなすびにしか見えず、ただ騒いでる一辺倒の演技。オダギリジョーもちょい役で、もう少し出てほしかった。息子にまで手を出されちゃう藤井美菜は美しい。命懸けで生んだ息子は生まなきゃ良かった。
暴かれた人間の極限が恐ろしすぎる
かなり過激なディストピア。
キム・ギドク監督の作品だと肝に銘じて見るべし。
おそらく不穏な内容に違いないと思っていたけれど、想像以上でした。期間限定で有料動画として配信されていたのですが、時期を逃して見られず。この度、wowowで放映され、やっと見ることができました。
身分や職業の違った、さまざまな人々を乗せたクルーズ船が出航。異次元に入り込んだのか、海が無くなり、船は空間に浮かび、人々はどこに自分達がいるのかもわからない非常事態に出くわします。限られた食糧の取り合いなど、次から次へと醜い生き残り競争が始まるのですが、食糧を奪い合うところなど、楳図かずおの『漂流教室』を彷彿とさせます。
理性も愛も義理も人情も、あらゆるものをそぎ落とされて、究極の状態に陥った時、人間が取った行動は?
エロ・グロ・ナンセンス揃った不条理劇で、暴力描写など耐性のない人は気をつけた方がいいです。前に園子温の『冷たい熱帯魚』の残酷描写に仰け反りそうになったのですが、これが免疫になったのか、最後まで無事に?見ることができました。
しかし、笑える箇所もいくつかありました。老人が遺体に植物の種を蒔き、死体から双葉の芽が出たところなど。レイプされている女性が空腹のあまり相手のギャングの肩に食らい付くところとかも。性欲VS食欲! チャン・グンソクが「ニワトリ一匹、くれぇ〜」と叫ぶところなど、ここまできたら、どこかおかしかったです。
まさか、日本人女性の藤井美菜が最後まで生き残るとは・・・。レイプ続きで無茶苦茶されたけれど、よく、最後まで演じたなと思います。一番、演技が光っていたのは、謎の老人。台詞はなかったけれど、名演でした。チャン・グンソクは格好良く見えないようにするためか、わざと、役のために太ったのか? いい人っぽいけれど、そうでもない感じがよかったかも。
韓国語で喋って日本語で答えたりと、最初は違和感がありましたが、そのうち気にならなくなりました。藤井美菜が妊娠して、すぐに「つわり」というのも、ありえない話でした。<先に死んだタカシの子供? イブとアダムという名前からして、アダム(チャン・グンソク)の子供なのだろうと推測されるが>
キム・ギドク氏が亡くなったのは残念です。韓国では訴えられたり訴えたりで、かなり嫌われていたようですが。個人的に特に好きな監督というわけではありませんが、物議を醸す作品をこれからも作って欲しかったです。
往年のATG&大映の如く
ここまでメーターの吹っ切った作品は久々である。そしてラストシークエンスの”胸クソ”具合も入念の入れ様。
人間の”悪”をここまで演出した監督の執念がスクリーンに溢れんばかりに観客に浴びせられる。鑑賞後のゲンナリ度、そして人間不信を植え付けられての帰り道は苦痛でしかない。
しかし、これが正に映画なのだ。この強烈なメッセージ性を帯びるメディアは映画以外に無いのだ。
多分、私はこの作品内容を忘れる様、努力するだろう。そして、何かのきっかけで厳重に封印していた筈の”パンドラの箱”が開いてしまい、監督の仕組んだ恐怖と絶望に、為す術無く打ち震え、そしてその審判を甘んじて受ける他ない事実を今から想像して、又落ち込むのであろう。”影響”とはこういうものである。
徹頭徹尾エグい
藤井美菜すきなの。だから観たんだけど、可哀想だろ。何人にやられるのってくらいやられるからね。それで恋人のオダギリジョーは始末されちゃうし。
藤井美菜とオダギリジョーが乗ってる船は無法地帯なの。女の人は全員犯される。狂気だよ。
と思ってたら、乗ってた船が空に浮かんで、「あー、方舟になるんだな」ってのは、なんとなく思うの。
そこから食料の争奪戦が始まって、口のうまい奴が権力もって武力掌握してやりたい放題。
韓国の政治家を揶揄してるようにもみえるし、先進国が後進国を搾取してる構図にも見えるの。
エスカレートする食料争奪戦でみんな死んでいき、なんと藤井美菜が最後まで生き残るのね。驚いた。主役じゃん。
それで子供を産んで、船は木に覆われて、引きの画でみたら、なんと船がパンゲア大陸になった! つまり、藤井美菜は人類最初の女性になったのか! と思って公式サイト観たら役名「イブ」じゃん。もう、まんまだった。
藤井美菜がやられるだけやられるのは、イブに子種をもたらすためなんだよ。崇高な目的の前に手段を気にするなって話なんだけど、いや、それでも。
船の上は、人類最初の時に向かって、歴史が逆行してく感じなのね。文明がなくなって、みんな本能剥き出しになって、剥き出しになったら女の人は犯されるってのは、どうなんだと思ったけど。
でも人間って、本能のままになったら、食料を奪い合って食べて、やりたくなったら襲ってセックスしてっていう、動物のまんまなんだろうな、本当は。なんか、その辺から考え始めて、「この世界ってなんなんだろ」まで久しぶりに考えるような映画だったよ。
そのタイミングならタカシの子
元軍艦のクルーズ船が謎の空間に漂流し巻き起こっていくファンタジー。
日本人カップル、韓国人カップル、娼婦軍団悪ガキ軍団、チンピラ軍団、次期大統領候補の議員とその息子、謎の老人等々を乗せて出向した船。
何も起きる前から偉そうな議員とか韓国人は権力者が嫌いらしいw料金が違う設定にしておけば良いのに。
日本語と韓国語で会話成立させたり、無理矢理日本語喋らせるなら何故主演を日本人にしたのかも良くわからないし。
と、モヤモヤしながらストーリーが始まり、あっという間にカオスな世界に。
この先どうなっちゃうの?というところから、「空間」と題されファンタジーな世界に入っていくと共にカオスな世界が加速していく。
普通だったらああするだろう、こうなるだろうとディテールの甘さが非常に気になるし、主人公の行く末は早々に読めてしまうけれど、プロット自体はかなり良い感じ。
ただ、あらすじにアダムだイヴだと書いちゃダメでしょ。
読めてしまうだけに、オチももうチョイ面白味があってもと思うところもはあったけど、なかなか面白かったかな。
この映画...
賞を取ったからってつまらない映画は、つまらない。最初で最後の有色人種のオスカー主演女優の言葉。
学芸会以下の俳優の演技...それでは学芸会に失礼となる
日本語で話し、韓国語で答える...自動翻訳機いらず
植物に直接尿をかける...塩分のせいで植物は枯れるはずが
無精卵...ヒナが孵る
船の舷灯がない...航行禁止。
チャン・グンソク...レイプシーン◎ 嘘 ➡ ✖
主人公の名前がイブとアダムってどうしようもないし、途方にくれる
監督の暴行スキャンダルの自らの言い訳....どうでもいい
そして極めつけは、イブの子供は...そのオチ悪くはないが
最初、シリアス、後に暴力、そして最後はヘンテコ・コメディ映画
すべては、亜空間のせいです。
全6件を表示