「エモさ弾ける田舎のボーイ・ミーツ・ガール、言葉に詰まる思いが加速する」サイダーのように言葉が湧き上がる たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
エモさ弾ける田舎のボーイ・ミーツ・ガール、言葉に詰まる思いが加速する
今年の作品がすぐにサブスクに来る時代。評判良かったので新作としてネトフリで鑑賞。爽やかな余韻と夏の清涼感!たまらないねぇ…。
小田市のショッピングモールを舞台に、小さなひと夏の出会いを描く。たまたま今年、ご当地スタバで高崎のイオンモールに行ったので謎の親近感。レイアウトはかなり似ているし、イオンらしい開放感が面白い。
チェリーとスマイル、お互いコンプレックスを隠すような二人が出会ったことによって生まれる化学反応が爽やか。更に、コンプレックスを克服することが全てではないことも含むのがまた良い。現代的なパーツと旧き良きカルチャーを組み込んだ、レトロフューチャーのテイストがアクセントに。
そんなアニメのテイストは、ベタッとしたキャラ造形と奥行きのある風景が特長。綺麗さが際立つ作風が多い中、独自のカラーとファンタジックな造形が心をくすぐる。さらに、かわいい声した杉咲花と市川染五郎、それを支える声優たちのキャスティングがまた上手い。夏に観たらまた違った味になる気がする。
コロナ禍で1年延期した本作。ネトフリで再び湧き上がってくれたのが嬉しい。本当にエモい。シャープな味が弾ける1本。
コメントする