「己が吐く言葉でしか伝わらない思いがある」サイダーのように言葉が湧き上がる わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
己が吐く言葉でしか伝わらない思いがある
公開延期された結果、梅雨も明けて夏の訪れを感じさせる素晴らしい作品になっていました。
何といっても杉咲花さんの声が繊細な心情を見事に表現している。彼女が演じたキャラクターがコンプレックスを乗り越える方法が、さり気なく丁寧なのも良かった。
ラストシーンはアニメでしか感じさせることのできないカタルシスのあるものになっていたし、その続きを見せないことで見事に余韻を残していた。
冒頭のスケボーシーンの奇想天外さとそのキャラクターの愛せなさ…SNSでかなりのフォロワーがいるなら居住地がバレるような配信はしないのでは…そもそも連絡先の交換はしてないのか(遠距離恋愛が前提にない)…と気になるところもあったがご愛嬌。
おじさんにとっては青春コンプレックスをくすぐる爽やかな一本でした。夏が来るたびに見直したい。
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