「湧き上がるのは言葉じゃなくて不満点」サイダーのように言葉が湧き上がる 赤だるまさんの映画レビュー(感想・評価)
湧き上がるのは言葉じゃなくて不満点
約一年間おあずけされていた本作。ずっと楽しみでしたが蓋を開けてみると良くも悪くもない中途半端な映画でした。
別にここがつまんない!みたいに大きな悪いところがあるわけじゃないんですよ。たくさんの小さいモヤモヤが心に残ってしまうんです。
まずは良かったところから。大きく3つ。まず1つは声優さんの演技ですね。杉咲花さんの声は可愛くて幼い少女の様子が出せていましたし、市川染五郎さんはかっこよすぎずどこにでもいる人付き合いの苦手な男子の声を上手く出せていましたね。山ちゃんなどは言うまでもなく。
2つ目は歌。キーポイントであるYAMAZAKURもネバヤンの主題歌も。これを聞くだけでも行く価値はあるのではないでしょうか。
最後は俳句のクオリティですね。エンドロールによると高校生の方が考えているらしいです。うまく表現できませんが良い句でした。
さて、ここから気になったところを挙げたいわけですがだいたい掘り下げ不足が原因なんですよね。キャラクターにイマイチ共感できないし好きになれないのも、問題のの解決方法が雑だったり、これで映画終わっちゃうの?ってなるのも。もうちょっと上映時間を長くしてストーリーもキャラクターも掘り下げてほしかったです。
きっと夏休みなのに一人で映画館行くような私はお呼びでなく、恋人同士で行けば楽しめるのだと思います。恋人がいる方か歌が好きな方なら楽しめる作品だと思うなので是非ご覧ください。
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