劇場公開日 2020年1月25日

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「「文明人としての皮が剥げ落ちる」戦場を鮮明にカラーリング」彼らは生きていた regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「文明人としての皮が剥げ落ちる」戦場を鮮明にカラーリング

2020年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会

悲しい

興奮

知的

イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた、第一次世界大戦の数千時間に及ぶ記録映像から100時間を抜粋して修復&カラーリング。さらに600時間の退役軍人のインタビュー音声を加えて3D映像化したという、気の遠くなるほどの手間がかかったドキュメンタリー。
冒頭の画質の粗いモノクロ映像から、兵士達が戦地に赴いた途端に鮮明なカラー映像へと変貌する過程に、思わず驚嘆。兵士達の滑らかで、かつイキイキとした表情がハッキリと分かるのがすごい。
見敵必殺の状況下における、兵士達の「滑稽な姿」と同時に、「理性を失うほどの生き地獄」と化す戦場の凄惨さをもカラーで映し出す。本作が、単なる最新技術をアピールする目的の映画ではないことが分かる。

お国のために兵士となり、戦いを終えて帰還した若者達を待つのは労いだけではなかったという現実は、いつの世の戦争も変わらない。

regency
regencyさんのコメント
2023年6月16日

>Mさん
手前味噌ですが、実はこの作品の公式推薦コメントを書かせて頂いたことがあります。だからというわけではありませんが個人的にとても思い出深い作品です。
著作権の関係でソフト化が難しいらしいのが悔やまれます。

regency
Mさんのコメント
2023年6月16日

DVDやBlu-rayで残してほしい作品ですね。あと、「1917」とペアで見てほしい。

M