「順風満帆とは行かなかったある夫婦の話」在りし日の歌 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
順風満帆とは行かなかったある夫婦の話
中国の変革時期にて連れ添った2人の夫婦30年物語。
たった1人の息子が川で溺死。しかし、数年後その世界にはキチンと息子がいたり、、変だなとおもいながら1980年代、90年代、2000年代、2010年代の夫婦を入れ替わり立ち替わり観る事になる。
「一人っ子政策」「国有企業による国民の生活維持変化」など歴史的急激に変化した中国にて、支え合う親戚や周りに関わる人々を国的に盛らず飾らず映画にした事には好感が持てた。
主役ヤオジュンとリーユン夫婦。
決して見本となる夫婦でも無く、また逆に荒れている夫婦でも無いのがまた良い。欠陥はありながらも耐え忍んで繋がりあった夫婦の先に待ち受けていたラストにはウルウル泣いてしまった。
私的にも兄弟は遠くバラバラでもある。
このコロナ禍にて不幸があっても、一同に会う事が出来なかった。子供、孫、義兄弟含め一斉に集まれる日はいつになるのであろうか?
順風満帆では無いが皆で語り合う日がまた来て貰いたい。
そう願わせてくれる映画でした。
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