「巨大な力には勝てないのか😣」赤い闇 スターリンの冷たい大地で アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
巨大な力には勝てないのか😣
ヒトラーに取材経験のあるジョーンズは、スターリンにも取材したいとソ連に向かうが頼りにしていたジャーナリストの友人は強盗に襲われて死んでしまう。きっと強盗ではなく殺されたんだろう。ホテルにも2泊しか泊まれなかったりと圧力をかけられる。政府に取り込まれたアメリカの記者はジョーンズに取材を辞めさせようと酒と美女そしてアヘンを(男も)勧めるが、そんな誘惑にはのらず、仕事ひと筋。
なんとかウクライナ行きの汽車に乗り、北へ向かうのだが、、、人々の様子に驚く。汽車を降り、逃げ延びた村での地獄のような生活。道端に死体が転がり、それを片付けるリヤカー、母親の死体の横で泣き続ける赤ちゃんもまるでゴミのようにリヤカーに放る。歌を歌ってくれる子供達をカメラに収めようとすると、その隙をついて子供達はジョーンズの荷物を奪う。わずかながらのスープを分けてくれた兄妹、スープの中身は、、、悲惨な状況が観ていてとてもつらい。
なんとか事実を記事にしたいジョーンズだが、6人の人質となった人達のことを考えて諦める。しばらくして漸く記事を出す事ができたが、最後の解説で30歳を前にして強盗に襲われて死亡したとのこと。消されてしまったんだろう。正義を暴けば命はない。悪には勝てないのか、、、。
今晩は
私は、ジョーンズは巨大権力に身は滅ぼされても、歴史的には勝ったと思ってます。
現在でも、世界で愚かしき虐殺行為が行われていますが”ミャンマーの軍事政権の愚かしき行為、シリアのアサドの行為・・”ジャーナリストが命を懸けて暴いた行為は後世に残ります。
今回、日本のジャーナリストがミャンマーの軍事政権から無事に解放されましたが、以前あった自己責任問題も巷間に上がることはなかったですね。
自分の生命を賭しても、世の悪を問うジャーナリストの方々の崇高な精神には敬服します。(どーでも良い芸能人のプライベートを暴こうとする自称ジャーナリストは除きます。)