劇場公開日 2020年12月11日

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「マンハッタンはネイティブが発音すると“マンハッ・ン”になる!」ニューヨーク 親切なロシア料理店 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マンハッタンはネイティブが発音すると“マンハッ・ン”になる!

2021年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 まるでスピード・〇ーニングのCMそのままのマンハッン。雪の降る中、老舗ロシア料理店“ウィンター・パレス”を中心に4人の男女が出会うが、それぞれの事情を抱えながらも懸命に生きていく姿。社会的弱者が弱者を救うといった運命が交差していく。

 アリスは看護師という本職の他に、教会で“赦しの会”というセラピーを開催したり、ホームレスの炊き出しにも参加している。マークは友人の弁護士ピーターのおかげで罪も軽減され、出所後はロシア料理店でマネージャーをまかされる。どこの職場でも自分に合わずクビになってばかりのジェフはアパートを追い出され、さらにバッファローから夫のDVのために逃げてきたというクララと2人の男の子。

 パーティにこっそり紛れ込み、食事を盗んで子どもたちと分け合うクララ。夫の車をそのまま拝借してきたのだが駐車違反によりレッカー移動され、警官である夫が情報網を駆使して彼女を連れ戻しに来るのだ。徒歩での移動を余儀なくされ、料理店に忍び込み、マークの優しさにふれる。ジェフはアリスとともにボランティアに精出し、生きる目的を見出したかのよう。そしてそれぞれの優しさが交差して、恋心も芽生えていく。

 最初は「一杯のかけそば」みたいな話かと思っていたけど、図書館、コンサートホール、料理店、病院、教会・・・これらの舞台はワンブロックに集中しているかのように逃亡劇と出会いが輻輳する面白さ。社会の底辺を歩んでいる人たちの自尊心や博愛の心が感じられるも、上流階級の人々は誰も手を貸さない。まるで「自助、共助、公助」を強いる国みたいじゃないか。

 個性的なキャラばかりで、中でもビル・ナイが中心ではないもののユニークすぎた。しっかり笑いどころも押さえている脚本もにくい。ちょっと残念なのは、単純なハッピーエンドに収束してしまったところだろうか。ピーターという意外性はあったのですが・・・

 それにしても気になるのが“福井”という文字もあった中華料理店。なんだよぉ~福井。ちなみにバッファロー市は金沢市と姉妹都市になっています。

kossy
カールⅢ世さんのコメント
2021年1月23日

ちょっとだけですが、エステぺスの図書館の映画、パブリックを思い出しました🤩 万引きの場面ははオーシャンズ8でしょうか。

カールⅢ世