「優しさと親切心、寄り添うは大切、でも個人の努力ありきね!」ニューヨーク 親切なロシア料理店 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
優しさと親切心、寄り添うは大切、でも個人の努力ありきね!
人は多かれ少なかれ様々な要因で心や過去、また現在に暗い影を落としているのでしょう。
またその影が原因で社会から爪弾きされたり、逃げざるを得ない人も少なくないのでしょう。
そんな方々び手を差し伸べることができるのも人間。
どんどん影をもつ人が増えてきていると思う現代、改めて人同士の助け合や親切に接することは必要なのでしょう。
影を持ちながら生きている人がどんどん増えていく社会や、対応をボランティア任せにしている?国への文句にも見えます。まぁ、ゆえに「人同士」ってのが際立つわけですが。
しかし、この作品。助けられる母親+子供達になんか感情が乗って行かない。
気の毒な家族状況であることはわかりますよ。抜け出したい日常だったことはわかります。
この母親がなー、なんだかなー。
働いたことがないと言う設定なんだけどさ、あまりに何にもしない、生産的なことを。
10代の家出少女のような行き当たりばったり満載で、でラッキーだらけなんですよね。
スイーツ女子的な感じで子供2人を振り回す様が「あり得ねーなー」って。
子供が親になった感じ。
皿洗いぐらいせーよ!・・・と。
「何か手伝いましょうか?」くらい言えよ!・・・と。
後でお金持って行けよ!・・・と。
無計画すぎない?突発的に来たわけではなく来ようと思ってたんでしょう?
それと、親切をする動機が・・・アリスは違うけど。(彼女はボランティア通して癒されてたんだろうね。)なんか、不純なものしか感じられないんだよなぁ。見当たらないんだよな。
他にもあるのかもしれないけど、それしか見えてこないから。
動機描写がなさすぎる。少ない。だから物語に厚みが待ったくない。
「ラッキーなだけやん!」
「その場にいたからじゃん!」
「たまたま声かけられたからやん!」 と嫌味しか出て来なくなって来てしまう。
その女性がパッと目に留まる美人さんじゃなかったら、きっとこの話は
なかったんだろうね・・・・なーーーーんて思っちゃうくらいに薄い。
最後に、あの母親。スイーツ母親。今度は働けよ。って願う。
困ったら泣いて訴えるだけじゃ世間は渡れませんぜ。
今回はうまくいったけどね。