劇場公開日 2020年12月11日

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「繊細で観る人を選ぶ映画だなぁ」ニューヨーク 親切なロシア料理店 清水健太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0繊細で観る人を選ぶ映画だなぁ

2020年12月13日
iPhoneアプリから投稿

夫のDVから子供二人を自動車に乗せて、自動車以外は無一文でニューヨークに来た主人公。
緊急病院で看護師として働く一方、教会でアメリカ独自の文化とも言えるのセラピーの会を切り盛りする独身の女性。
不器用で職場も長続きしない男。
弟の薬物関係のとばっちりで刑務所に入り出所し、古いロシア料理店のマネージャーになった男と
彼の弁護を担当した弁護士。
皆優しい人たちで、教会に主人公と息子たちを泊めてあげたり、ロシア料理店の上の自分の部屋に住まわせたり
母子は貧しい人々への食事提供ボランティアの世話になったり。
アメリカニューヨークならではの人間模様ですね。

でも独身ナースのアリスには、奇妙な結婚話を持ちかけられたり、「待ってる人もいないでしょ」と当直みたいな勤務を押し付けられたり、DV野郎には「愛の何を知ってる?」と嫌味を言われる始末。痛い。痛い。

繊細な映画です。ウリは「赦し」だそうですが、最後は希望の光が見えます。

ただ繊細でない私はもチット美味そうなロシア料理の描写が見たかった。ロシア料理が話の中でキャビアの例えが出るくらいでウォッカ以外全く出てこない

清水健太郎