「今も裁判が続く実録告発映画」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 死亡遊戯さんの映画レビュー(感想・評価)
今も裁判が続く実録告発映画
日本には少ないのかも知れないが、海外の聖職者には立場を利用して生殖活動をするウラの顔を持つ者がいることは映画で度々描かれる。
この作品は、そういった氷山の一角を丹念にテンポよく追った実録告発映画。
最後の経過報告で「何故!?」と思ったりもするが、それ程オモテとウラの顔の使い分けが上手く、真面目な顔で普段説法をしている姿を見ていると自分の家族に被害が及ばない限りは他人事、いや、そんな事全く有り得ない!ウソだ!と思ってしまう程神父に心酔している人も多いのだろうし、そういう人が被害者の家族にもいるなら、それは家族崩壊にも繋がる大変さだろう。
ていねいに被害者の経験や心情が映像化されており、その複数存在する被害者を群像劇風に展開。
是非観てみていただきたい一本。
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