「二つの闘い」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
二つの闘い
長年小児性愛者である事を隠されていた神父を
告発して裁判になっている事実を映画化している。
人類愛を説き、信者からは崇められている神父が、愛はアイでも幼きモノへの性愛だとは、ホントにぶったまげてしまうが、怖いのは、その事実を、知っていた上層部の者達の隠匿、訴えた子どもの声をきちんと聞かなかった大人それも家族であったことの驚きと怖さである。
見たく無いもの、聞きたくないものに真摯に向き合わず我慢を強いらせ、無かった事にしてしまおうとする体制や同調圧力、人々の沈黙の怖さ。
皆、敬虔なカトリック信者で、正直であれ、清く正しく生きよとの教えを学んでいても、権威や理不尽な事へ異を唱える事の難しさ、勇気を出す事の難しさ。
カトリックでなくても
己の心のあり方が問われている様に思えた。さすがオゾン監督👍
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アンディぴっとさんのコメント
2021年5月26日
はなもさん、コメントありがとうございました。
抵抗できない子供達になんてことするんだ😤ほんとに可哀想です。そんな神父が神の教えを説いているなんて、信者を裏切っているとしか思えません。黙認する上層部もひどいですよね。