「オゾン作品」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 オクやんさんの映画レビュー(感想・評価)
オゾン作品
オゾンには珍しく?真面目な固い映画です。小さいころに受けた性的虐待が30年を経た時点でも、深く心の傷を受け続けている事や、そのことで、その後の人生そのものに苦しんでる事に本人にしかわからない苦悩をあぶり出しています。その加害者が聖職者というのも一層の傷をえぐっている一因かもしれないとも感じました。とくに信仰心の厚い人なら尚更であろう。そのあたりの演出は、さすがオゾン監督だけあって手堅いものとなってます。
なお余談だが実在の神父は今年3月に禁錮5年の有罪判決をうけたが、その公判中に「自分も少年時代に聖職者から性的虐待を受けた」と告白して法廷を騒然とさせたそうな。
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