「赦しより勇気」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
赦しより勇気
実話ということで、いつものオゾン風味は、やや抑え気味な気はしましたが、
とても丁寧に、実在の被害者たち、その家族や関係者に敬意をもって創られた作品だと思いました。
また、3人の被害者が順に描かれていき、同じ場所に集うまでが自然で、
面白いストーリ展開で、その辺りも、さすがのオゾン、
抑え気味ではあるけれど、やはり、彼が創る映像美や脚本や演出は素晴らしく、
さらに、今回、非常に音楽の効果が印象に残りました。
この事件のことは、この作品から知ったので良く解らないのですが、
信仰って難しい...。
アレクサンドルとプレナ神父とレジーナの面談の最後に手を繋いで赦しをこうシーンも、
違和感しか感じなかったし、
エマニュエルと面談して去るときの神父の笑顔にもゾッとしました。
「赦し」って何?
神の代わりを人間が出来るわけないのに、信仰により神格化みたいになっている気がして、
ただ、それも宗派によりそれぞれだろうし、そこまで詳しくないし...。
ただ、神父の行為は犯罪だし、隠した人たちも同罪だし、きちんと罰して、
被害者たちの心が少しでも平穏を得られることを祈るしかない...神を信じて...。
フランソワ・オゾンの新境地は、やはりさすがだった。
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hkr21さんのコメント
2020年8月24日
>CBさん
「許す」なら通常使いだけれど
「赦し」って正直、使ったことも考えたこともなかったです。
この作品を観て余計に、簡単に使うものではない。ということを思いました。