劇場公開日 2020年7月17日

  • 予告編を見る

「最近の話で驚いた」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 マクラビンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最近の話で驚いた

2020年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

割とよくある題材だと思いきや、被害者は20年経っても傷は癒されず問題は思いの外深い。この映画はいろんな事を提起している。被害者の心の安息、新しい被害者の抑止、神父の贖罪、時効の必要性、巨大な組織の浄化が可能か。しかも最近判決が出た実話に基づいている。
昔はリテラシーも低く、親に相談してもラチがあかず更に孤立してしまう人もいた。とても罪深い事だ。
話は主人公が入れ替わり進んでいく不思議な構成になっている。事実であればしかたないのだが後半のアレクサンドルの熱意の低下におけるモブ化が?という感じ。プレナの罪の認めることの潔さの意味もちょっと理解できなかった。教会に対して開き直りの態度だったのか?こうなっても枢機卿は処分できないと分かっての態度なのか。不快以外ない。
最後の主人公エマニュエルの役者の演技が素晴らしく彼のその後がとても気になった。

マクラビン