ベン・イズ・バックのレビュー・感想・評価
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熱演
薬物を断つ難しさを依存性だけでなく 社会の中で断つ難しさも描いていてよかった 依存性はなんかリハビリ施設に入って、薬が抜けたら、後は自分の意志とか、ほとんどの人が思うだろう。でも それだけではない。薬の人間関係も断つ難しさ。それは 社会の中で「ジャンキー」とレッテルを貼られ 孤立してゆくことも またその関係性に戻ることになる。そして、頭の中には残っている快楽は常にそれを欲してる自分も知っている。そして、それを嫌悪もしている。その嫌悪を忘れたくて…また手を出す…確か星の王子さまにそんな酒呑みの話しがあったなぁ
ジュリアロバーツの熱演で話しは進んで行くが 最後の犬が走る演技が全て持って行った
昨年のクリスマスも母と犬に助けられたとなってるが…やはり昨年も彼は最後の別れのために戻ったのか… 彼は再び犬と母に助けられたが 彼の心にまだ光はさしていない。そう そんな簡単に奇跡は起こらない。きっと そうであろう。それでも、
時は進んでいて 変わらないものはないであろう。娘を亡くした母がベンの母にしたことも ひとつの変化であるし……
今日本でも芸能人やら官僚やらが薬物で捕まって騒ぎ その謝り方でまた騒いだりしているが、そんな騒ぐ人々にも観てほしい映画でした。
たまたまなのか、だからなのか、確か「beautiful boy」も同じようなテーマらしいので そちらも観ようと思えた。
熱演
薬物を断つ難しさを依存性だけでなく 社会の中で断つ難しさも描いていてよかった 依存性はなんかリハビリ施設に入って、薬が抜けたら、後は自分の意志とか、ほとんどの人が思うだろう。でも それだけではない。薬の人間関係も断つ難しさ。それは 社会の中で「ジャンキー」とレッテルを貼られ 孤立してゆくことも またその関係性に戻ることになる。そして、頭の中には残っている快楽は常にそれを欲してる自分も知っている。そして、それを嫌悪もしている。その嫌悪を忘れたくて…また手を出す…確か星の王子さまにそんな酒呑みの話しがあったなぁ
ジュリアロバーツの熱演で話しは進んで行くが 最後の犬が走る演技が全て持って行った
昨年のクリスマスも母と犬に助けられたとなってるが…やはり昨年も彼は最後の別れのために戻ったのか… 彼は再び犬と母に助けられたが 彼の心にまだ光はさしていない。そう そんな簡単に奇跡は起こらない。きっと そうであろう。それでも、
時は進んでいて 変わらないものはないであろう。娘を亡くした母がベンの母にしたことも ひとつの変化であるし……
今日本でも芸能人やら官僚やらが薬物で捕まって騒ぎ その謝り方でまた騒いだりしているが、そんな騒ぐ人々にも観てほしい映画でした。
たまたまなのか、だからなのか、確か「beautiful boy」も同じようなテーマらしいので そちらも観ようと思えた。
思ったよりもハラハラしたけれども
一日という時間の中で、限られた登場人物で様々なことを解らせる脚本の進め方、見事でした。
ジュリアロバーツとルーカスヘッジズが良いのはもちろんのこと、まわりの人々も良かった。妹役や夫役の複雑な心情もうまく表現されていた。ただただ分かりやすい伝え方じゃなくじわじわと胸に直接刺さる感じ。
ここまでハラハラさせなくてもとも思いながら、でもある意味エンターテイメントとして映画としてそれもおもしろいのかなとおもいました。
アメリカが抱える闇
ビューティフルボーイに続き、薬物依存の若者のストーリー。
それほどまでに深刻なんだろうということが、ヒシヒシと伝わってくる。
一人の問題ではなく、周囲を巻き込んでいく様子が描かれている。
それにしても、ジュリア・ロバーツの美しさといったら!
デビューからのファンとしては、存分に彼女の魅力を楽しめる映画でもある。
タイトルには、幾重にも意味が込められていたことを、最後に知ることになると思います。
たった1日の出来事
薬物依存の問題は今のアメリカではかなりシリアスなんだろう、怪我の薬でそのまま薬物依存なんて、、
ビューティフルボーイでは父の目線で、こんどは、母。
たった1日のストーリーでこんなに問題山ずみで、例え息を吹き返しても、喜びだけではない、重いテーマだ。
ジュリアロバーツ、この頃ほんとに母が板についた感じで、熱演だ。
似たやつこないだ見たーって思った…ごめん。
ベンイズバックは、おそらくベンが(施設から)帰ってきた、という意味と、ベンがこん睡状態から意識が戻った、のダブルミーニングのタイトルなんだと思います。多分。
はしょった部分が多い描き方なので、ベンは一体組織のどんな役割をしていたのか、いったいどんな組織なのかなど、いわゆるミステリーとして解釈しようとすると穴というか、説明が足りねーよって思います。
恐らく母親の愛といえなくもない息子への執着のお話なんだろうと思います。
そこにミステリーのエッセンスをちょぴっと加えた感じが、製作者の意図なのかしらと思います。なんですが、ミステリー感が前に出すぎているし、そうなのだとすればミステリーのカタルシスが無視された感があるので、ちょっと、ん?ってゆう感じなりました。
ルーカスヘッジスは相変わらずよろしいです。好きです。
妹ちゃんが美女でした。
あとの二人のおチビちゃんは、ジュリアロバーツ演じる母の、再婚相手の連れ子?なんですかね。それとも再婚後に産んだ子なんですかね。
どっちでもいいけどさ。その辺もわからなかったなー。
ビューティフルボーイも見たのですが、似たようなテーマなんですよね。なので、どっちかだけでも良かったかもです。
そして、優等生が特段の挫折というわけでもない躓き?によって依存症になるのだな、という間口の広さへの恐怖と、ベンは14才の時医者が処方した鎮痛剤が依存症の入り口だった(とジュリア母は信じている)みたいなので、そんなん避けられへんやんっていう恐怖を感じ、とにかく怖いと思いました(表現力…)。
つか頭痛とかで鎮痛剤使うけど、ハイになったことないし、時々アメリカのドラマでは咳止めシロップでハイになるとかのエピソードがあるけど、私には全然よくわからないです。
依存については、生きていくことは何かに多少なりとも依存しないとやっていけないと思うので、誰しもが親とか子供とか恋人とかタバコとか酒とか過食とか買い物とかギャンブルとかに多少なりとも依存してるんだとは思います。なので依存自体はせずには生きていけない系なんでしょうね。でも「症」になったら、やっぱまずいんですよね。病気になってしまう依存とそうでない健全?な依存の境界線ってどこなんでしょうね。
字幕翻訳・松浦美奈
一夜に凝縮された、罪と過去と歴史と覚悟
ドラッグ依存症の息子とその親の物語というと、ちょうど同時期公開の「ビューティフル・ボーイ」を思い出す。主題は近しいものの、それぞれに表現方法が違っていて面白い。
「ビューティフル・ボーイ」はドラッグ依存になってしまった息子とその親の姿を長いスパンで見つめながら、家族関係の変化やドラッグから更生していく過程の苦難などを客観的に(やや皮肉っぽく言えば)教科書のように描いていた。それに対し「ベン・イズ・バック」はもっと主観的かつ感情的な描き方がされており、物語もクリスマス前夜という短い期間に限定。その一晩の出来事だけで、それまでの家族関係の変化や、息子が犯した過去の罪や呪縛のようなものを表現していく手法だ。個人的に「ベン・イズ・バック」、かなり面白く興味深く観させていただいたし、最後の最後までベンを追い続ける母の悲壮な覚悟に、陳腐な表現だが「手に汗を握る」思いだった。
内容がどこまでリアルかどうかというのは私には分からないけれど、少なくとも映画の中にちゃんとドラマが存在していて、登場人物それぞれの感情にリアリティというか説得力があったと思うし、ドラッグが平凡な家庭を簡単に壊し、当たり前の生活を奪い、抜け出すことがいかに困難かというのを、教科書としてではなくリアルな感情として受け取ることが出来たのがとても良かったなと思う。
それにこの映画に関して言えば、もうジュリア・ロバーツの凄みがすべてだと言ってもいいかもしれない。一度は過ぎ去ったかに見えた女優としてのピークをここに来て再び呼び戻している感。アイドル的な人気女優という肩書から、最近は母性を勝ち得て完全に新たな円熟期を迎えている。母の母たる深みや度量を一手に背負った名演。かと言って少しも力みのない演技。ロバーツが体現する母ホリーの姿を見ているだけで、ベンの過去も、家族の歴史も、彼女自身の後悔も、全てが見て取れるほど。脚本の不足部分をロバーツが全部語り切ってくれたと言ってもいい。それほどこの映画のロバーツが良かった。
今なお美しく、めちゃくちゃかっこいいジュリア・ロバーツに改めて惚れ直させられた。
ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘッジズの共演💖
久しぶりのジュリア・ロバーツと今旬のルーカス・ヘッジズの共演が観たくて来ました。
もっと親子の感動涙物だと思っていたのですが…
アメリカの人々の日常に入りこんでいる、薬物依存症の恐怖をリアルに感じる、クリスマスイブの悲しいストーリーでした。
Only one day
それにしても“プリティウーマン”だったジュリア・ロバーツが母親役としての主人公を演じる様は隔世の感を禁じ得ない。抑制された演技は紛れもなくベテランそのものであり、安心して鑑賞できる。
表題にもあるとおり、今作はたった1日間だけの時間枠で収められた出来事を撮してる作品である。しかしその一日が相当濃い内容であり、まるで何年もの様々な模様を一気に凝縮したようなイメージにも見て取れる作品だ。
薬物中毒で家族や周りの人間に多大なる迷惑と、取り返しの付かない惨事をもたらしてしまった息子が、クリスマスの日にひょっこり戻ってくるところからストーリーは始まるのだが、少しづつそのしでかした出来事が行動の端々で露見されてゆく。そんな息子に何とか救いの手を差し伸べたい母親の愛情がストレートにぶつけられていく展開である。只、その展開が一筋縄ではいかない転がり方は大変巧く組上げられている。ふと俯瞰でみたら、そんな展開になる事自体不自然とは思うのだが、鑑賞している間はその不自然は不思議と感じられない。端的に言えば捜査機関に依頼するべき事案を、複数の理由で断ち切ってしまい、自力のみで息子を捜すという無謀な行為をせざるを得ない状況設定を作り上げるのは合点がいく。犬がさらわれて、それを取り返す努力をすることで今一度家族の信頼を復活させたい子供と、助けたい母親。しかし義父も妹も懐疑的でありなんなら厄介者でしかない息子。それは世間の縮図であり、その偏見に戦い、挫けてしまう件もまたドラマティックである。心ない悪意に満ちた義父の言葉や、そもそも息子が薬物依存になったきっかけが、医者からの不必要な鎮静剤投与が原因という理不尽さ。しかも医者は認知症を患い、罪の意識さえ忘却の彼方。ドライブスルーで簡単に手に入る摂取器具。なかなか抜け出せない薬物の世界と、抜け出すためのグループセラピーの大仰さ。今作品には薬物を巡る数多くの課題をこれでもかと煮染めて観客に提示する作りでもあるのだ。
そしてせめて家族に危害を及ぼさないように、そして愛犬を助け出す事に執着することで自分の尊厳を取り戻すことを選択し、その気持のまま、自死を目論む息子と、かつてその息子から薬物の誘いの末、命を落とした子供の母親から、オーバードーズの対策薬を託された息子の母親は、ラストに息子を地獄から救いあげることに成功することでエンディングを迎える。結末の選択は息子の死という道もあり得たが、やはり今作品は最後は“救い”という選択を取ったことは意義深い。宗教観念も手伝ってのことでもあるが、“信じる”という行為がここまで犠牲を伴うということを否応なしに叩き付けられた作品である。時間を短く設定したことでのプロットはアイデアとして大変秀逸であった。
ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘジッズ
2019年6月1日鑑賞
tohoシネマズのファーストデイにて
主人公ベンを演じるルーカス・ヘジッズが好きな俳優さんなので鑑賞しましたが、彼の母親役のジュリア・ロバーツの演技により魅せられました。
彼女はヘロイン中毒である息子の更生を信じ続ける一人の母親を演じました。彼女は薬物に陥ったのは彼のせいでは無い、彼の周りや環境、自分が悪いと思い込んでいましたが、彼がクリスマスイブに家に戻ってきた1日とその夜のある事件を通して、その気持ちが揺れ動くことになります。彼を信じ続ける気持ちとその揺れ動く感情を見事に表現されていて、とても魅せられました。僕の好きな俳優さんであるルーカス・ヘジッズは彼女の演技に比べて抑揚が少なく比較すると物足りないと感じる人がいるかもしれません。ですが彼の演技のベースが好きなので自分は大丈夫でした。
この映画はティモシー・シャラメ主演映画『ビューティフルボーイ』と同じドラッグに焦点を当てた映画であるのでよく比較されることがありますが、こちらはよりサスペンス色が強いです。この映画を鑑賞するなら上記映画も合わせて見ることをお勧めします。
ストーリー的には同タイトルの通りベンが更生施設を抜け出した1日を描くのですがその理由が弱いなと思いました。ベンは戻ってきては行けない存在でした。彼もそれはわかっていますし母親も娘が伝えたように会っては行けなかったですしすぐに戻すべきでした。でもそれでも母親のクリスマスイブだけでも会いたいと言う気持ちは解らなくは無いですが、、、。
そう思わせてくれるのは紛れもないジュリア・ローバツでした。
クリスマスの奇跡という事で良しとしましょう
タイトルはダブルミーニングという事で。
終始何かよぅないことが起きるんちゃうかとずっと心配し続けるので、クリスマスシーズンに観るのは憚られるのでやっぱりこの時期公開で正解かも。
アイヴィー役の娘が可愛すぎる。
犬活躍。ポンスがポンセに脳内変換されて笑いそうになるが、何ら笑いどころのないシリアスな内容。
ジャンキーはとにかく惨めな末路って強調されるのでダメ。ゼッタイ。啓蒙には良し
ニューヨーク州でロケ
彼はなぜ帰ってきたか
ベンは帰ってきた。クリスマスイヴに。そして繰り広げられる24時間のドラマ。
前半は親子の葛藤の物語である。息子を愛しながらも信じきれない母。どこか家族を試すような、作りものめいた息子。ぎこちない家族。無邪気な弟と妹。家族構成的には「ビューティフル・ボーイ」にそっくりなので対を成すといってもいいのかもしれない。
しかし自宅が襲撃され、飼い犬が連れ去られてからはサスペンスの様相を呈する。息子の「隠された」面を見せつけられながらも信じようとする母親と、自身を責め続ける息子の葛藤。
物語は大変分かりやすい時系列なのだが、ベンが帰ってきた後に焦点が当てられているため、なぜそうまでしてベンが「帰ってきた」のかがしっくりこない。どう考えても帰ってきてはいけない状況だったし、それは関係者全員が分かっていてなおかつ帰ってきた理由は何か。冒頭で触れられている要素では弱すぎて、まあ帰ってこないと物語が進まないのではあるが、その辺が気になってしまった。
薬物依存の恐ろしさは、直接的には描かれないがリアルだ。77日間クリーンだと語るベンが「78日目を無事に迎えたい」と語るリアル。娘を薬物で亡くした母親の涙と共感。そして彼が薬物中毒に陥った原因。
そして小さな街ならではの閉鎖性というか、しがらみというか...あれを見ていると絶対に帰ってきてはいけなかったんだな、何があっても...と思わされる。
ジュリア・ロバーツは強いようで非常に脆い母親だった。そしてロバーツが推薦したというピーター・ヘッジズ監督の息子ルーカス・ヘッジズ。彼はどの映画で観ても本当に生真面目をベースとしたキャラクターが似合う。生真面目が故にどこまでも堕ちていくタイプ。やはり、同世代の俳優ティモシー・シャラメとどことなく対を成す存在であり、この世代凄いなと思った。
少しモヤモヤが残る作品。
ルーカス君さすがの演技でしたが、脚本に少し難ありのような気が。
ジュリア・ロバーツの熱い母親ぶりもいいのですが、少し白熱しすぎ?
もっと旦那さんを頼るべき。
正直、見ていてしんどくなる…
一人でがんばりすぎ。もっと早く警察も頼るべき。
なんだか不自然なところが気になってもう一つ入り込めなかった。
タイトルを念頭に
おもしろかったです。
薬物依存で生まれた、家族からの不信、薬物への欲求、過去に犯した罪、そして、黒い交際など、クスリに手を出すと起こりうる様々な事象が、当事者であるベンとその家族に次々と襲いかかります。ドラッグがいかに危険で厄介なものかが、この作品を見ればわかります。
タイトルを常に意識していると、ベンがどちらへ転ぶかと、終始ハラハラできて、より楽しめるかと思います。
余談
オープンして間もない、横浜のみなとみらいにあるkinoシネマで観賞してきました。
サービスデーではありましたが、平日ということでお客はほとんどおらず、快適でした。館内はこじんまりとしていて、座席の傾斜は浅いのですが、背もたれが倒れる仕組みになっており、前の座席との間隔もわりと広かったので、とてもリラックスして観れました。行きつけになりそうです。
母の愛に涙
薬物依存から立ち直るには、ただ薬物に手を出さないのだけではなくて、薬物依存症だった頃の自分を取り巻く環境から自分を切り離す事も難しいのだと改めて思いました
後半からのジュリア・ロバーツの追い詰められていく演技はさすがです
「息子を救うのは自分しかいない」、母の強くて深い愛に涙でした
たとえ依存性であっても、いつか立ち直れると信じてくれていて愛してくれてる母の愛が息子に伝わると良いなと思うラストでした
依存症から抜けられない
ハッピーな気持ちに程遠く、観ててつらい作品であった。
先日観た『ビューティフル・ボーイ』同様に、青年にドラッグが蔓延している欧米の社会に対して、問題提起する内容。
ドラッグ依存症で施設に入所中の息子・ベンが、クリスマスイヴに家族と、命を救ってくれた愛犬に会いたくて脱走してくるが……
実はドラッグを手に入れたくてという禁断症状からであり、昔の売人仲間に帰宅を知られて、簡単にぬかるみに引き戻される。
キャッチコピーは「救えるとしたら私しかいない」だが、母親が状況判断を誤って、子どもを死に追いやって行くだけなのが切ない。
親の最適解は、脱走してきた息子を、クリスマスのイベントなんかに連れて行かず、すぐに施設に戻すことだろう。
また、後半は「警察呼べよ」とずっと思うことに。
これほどまで、ドラッグから抜けることは不可能に近いと警鐘を鳴らすわけだが、故につらい描写の連続になるのは必然であった。
「母の愛」な美談を期待してはいけない。
タイトルの意味
序盤から不穏な感覚で、ベンが単に家に帰って来たということでは済まないだろうなとは、容易に想像がつく。
母親は、オーガニック100%じゃないとダメとか言って、とても融通が利くようには思えないし、思ったことがすぐ口に出てしまうのも、イライラさせられる。
オーナメントを取りに屋根裏に上がって、ドラッグを見つけたり、ラッピングの用紙を買いに外出すると言い張るベンにも、この先のストーリーを悲観してしまう。
最近の芸能人のドラッグ事件で取り上げられるニュースについて、ラジオで専門家が言っていたのは、依存症の治療中の人は、薬物依存のニュース、薬物の写真、道具の写真など殆どのものが、再び、薬物に手を出してしまうキッカケとなるということだった。
ベンが、ポンスを探して回った先は、自身がディーラーをしていた場所や、友人が亡くなるきっかけの場所だったり、もう、確実に薬物使用に「戻る」と心配だけが募ってしまった。
ただ、最後は、自殺を試みた死の淵から、母親が助け出し、僅かだが息をし始める。
ベン イズ バック!
多分、今度こそ、依存症から立ち直るきっかけを掴んだのではないかと、ホッとする。
国連やWHOの調査では、薬物使用の厳罰化が世界中で進んでいるにもかかわらず、薬物使用は増える一方だそうだ。
こうした状況を鑑み、欧州の数カ国では、薬物使用者で、初犯で、自首して来たもので、且つ、入手ルートの割り出しに協力したものは、罪を猶予し、使用者よりもディーラーなど密売関係者の厳罰化を推し進め、効果が出始めているそうだ。
最近の研究で、ランナーズハイの元になる成分は、ベータエンドルフィンではなくて、エンドカンナビノイドという、大麻のカンナビノイドという成分と分子構造がとても近い成分であることが判明している。
ランニングでもしませんか。健康にも良いし。人間は進化して、二足歩行出来るようになったのではなくて、二足走行できるようになったとの研究もあるのだし。
余談だが、昔、バックパッカーをして、ある途上国を旅行していた時に、ハッシシ(大麻樹脂)を売りつけられることがあって、その時一緒にいた、僕の友人が購入していた。実は、偽物掴まされて、笑い話になったのだかが、そんな武勇伝欲しさのバカバカしい行動からも、薬物に染まるケースがあるのだから、海外旅行も注意が必要だ。
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