「母の優しさと強さ」ベン・イズ・バック bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
母の優しさと強さ
主人公ベンはなぜ戻ったのか? 冒頭の家の中をのぞく姿に、以降の展開と不断の緊張感を予想させる。このシーンだけで観客は目を離せなくなる。よくできたスタート。
最近のジュリア・ロバーツはこういうしっかりと自己主張する役柄がはまり役。この作品でも薬物中毒の息子を労わり助け見捨てない。この決して見捨てない姿が感動を呼ぶ。距離を置きながら妹も同じで兄を見捨てない。この二人の優しさがベースとなっている。
ベンはただ家族に会いたかったのか? 一方、自分が中毒になって悪さをした過去に決別もしたかったのか? 決別にはまだいばらの道が続きそうだが、文字通り戻って生きなおせるか?
難しい役を息子が演じ、父親が撮るというのはすごい。 互いを認める温かい家族関係を感じさせた。
コメントする