劇場公開日 2019年12月6日

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「大後寿々花だったのか」“隠れビッチ”やってました。 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大後寿々花だったのか

2019年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

顔が小さいのか身体が大きいのかで、等身が良く解らない助演女優がうまくて「誰なんだろう」って観てたら大後寿々花だったの。そら、うまいわって。

それで佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花って揃えたんなら、もっとやれるはずなんだよ。だから脚本・演出になにか問題があるはずなの。三木康一郎もう少し頑張ろう。

一つ一つのエピソードは面白いんだけど、それがぶつ切れで繋がってる感じで、うまく物語に入り込んでいけないのね。それで引いて観ちゃうんだけど「好きな人に愛されるって知らなかった」みたいに佐久間由衣が泣いたところから入り込めた。

主人公は愛されたことがないんだよね。だから手軽に「好き」って言わせて、その愛を無意識に満たしにいっちゃう。本当に好きな人ができて、その人に愛されたいって思ったときに、どうやったらいいのか解らないの。それで理不尽に120%の愛を求めちゃう。

主人公が救われるといいなと思うけど、自身じゃ救えなくて、誰かが隣にいなきゃなんだよね。それで、その隣にいる人は間違いなく主人公と一緒に沈む。人生がある程度メチャクチャになるはずなの。

「そんな奴いんのかよ」ってことなんだけど、それは、たまたま主人公を愛した人がやるんだね。業というか因果というか。主人公が落ちていくときに一緒に付いていって、それでも見放さずそばにいて、ある所で一緒に上ってこれるかどうか。そのまま沈み切ってしまう可能性だってある。

「そんな女、選ばない方が絶対いいよ」と周りに居たら言うだろうけど、一緒に落ちていく人にとっても、それが愛で、そんな強い愛ないだろうからね。

続編ぶくみのラストにしてるから、作って欲しいなとも思うけど、そんときは頑張ろうね三木康一郎さん。

Scott