ロマンスドールのレビュー・感想・評価
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ベッドシーンで初めて泣きました
ラブドール職人と言う主人公の設定、衝撃的な物語の始まり。エンターテイメントとして十分に惹きつけられるものがあるだけでなく、愛とは何か性とは何か、考えてもわからないまま惰性で生きてきた私にとっては目からウロコの作品。2人の生き生きとしたベッドシーンが言葉では表現し難いその答えを見せてくれている。その演技力たるや圧巻で、シーンが描こうべき事が邪念無しに素直に体に入ってきた。とにかく泣いた。
所々ユーモアもあり、後味も良く、もう一度見て「生きる」事について感じたいと思わせる作品。
後半、泣ける。 命の終わりが近づく。妻の形、感触を確かめる様に抱き...
後半、泣ける。
命の終わりが近づく。妻の形、感触を確かめる様に抱きしめて。
「体を離したら僕はもう、永遠に園子の中に入る事は無い。永遠というのはこういう使い方が正しいのだと思う。永遠に続くものは無い。」
夫との時間を噛みしめるように、夫の仕事の成就を願う様に。
観てよかった
ラブドール職人の話っていうから少し嫌悪感を抱いていたけれど、高橋一生目当てに観てみたらめちゃよくて観てよかった。
モノづくりって素晴らしい。最初は抵抗を感じてても本気で作ってる姿、取り組んでいる姿勢に哲雄も心を動かされ自分ものめり込んでいく。
職人って本当にカッコイイ。偏見を持ってしまっていた自分に喝!
秘密や嘘って後ろめたさを感じて相手とちゃんと向き合えなくなる、優しい嘘ってものあるけど、やはり無い方がいい。
色々心に染みた映画だった。
愛とは
数年前に原作を読んだ上で鑑賞。
中盤、夫婦のすれ違いを見ながら自分の身に置き換えて考えてしまった。
物語の夫婦は比較的分かりやすいすれ違いの上で察し良く聡明な妻の行動で溝を埋める行動へと繋がるが、自分や周りの状況と言うのはもしかしてもはや破綻しかけているのかもしれないと身に染みて感じた。夫婦の数だけ様々な形があるかと思うが、向き合い心の内を打ち明け合うことでやり直すことが出来るのかもしれないと感じさせてもらった。
高橋一生×蒼井優 ということで安心感からか期待以上のものを求めてしまいそうになる中できたろうさんの存在に安心感が際立っていた。渡辺えりさんしかり。
良かったです。
すごく良かったです。
何か設定とは裏腹にリアルがあると言うか、
観ているうちに自分と重ねてしまう
そんな映画でした。
高橋さん、あんまり好きじゃなかったけど
ハマり役でした。
蒼井優、相変わらず上手いです。
脇役の皆さんも上手くて、脚本が良くて、
ちょっと涙して、最近の邦画では
かなり良い映画でした。
自分と主役の2人を重ねる事があれば、、、
引き込まれますよ!
ラブドール職人の主人公が、医療用の胸の型を取りたいと嘘をついて美術...
ラブドール職人の主人公が、医療用の胸の型を取りたいと嘘をついて美術モデルの園子の型取りを行う。
二人は結婚するが、主人公は中々ラブドール職人である事を園子に言い出せず…。
蒼井優が可愛いのよ、色っぽさもあってね。そこがこの映画の肝。
でも、何年も旦那の本当の職業がバレないとか、まず無いから。
始まりの方はクスッとするテイストで良かったんだけど、だんだんありき...
始まりの方はクスッとするテイストで良かったんだけど、だんだんありきたりな話になってくし、ラストシーンは蛇足だし、少し残念。
モチーフにラブドールを持ってきながらも、むしろそれを感じさせない、始めの方のからっとしたテイストが良かったので、それを最後まで貫けてたら好きだったかも。
愛しい人のロマンスドール
高橋一生のぎこちないさ。蒼井優の柔らかさ。がとてもいい感じだった。高橋の目線からの生き方を描いていて蒼井優の大人しめな感じがいい。園子みたいな女性がいたら誰でも告白しちゃうよね。楽しい結婚生活。仕事が忙しく彼女との時間がなかった。いつしか二人の間にすきま風が吹いて……。相手の心がみえなくなる。
彼女が病気を隠したりするところは分からなかった。(離婚するからと言っていたけど)本当は好きなのに相手を思ってのこと。
最後のふたりの身体のふれあいは相手を思う心が感じられた。そのこ一号は売り出さないで欲しかった。かな
蒼井優の魅力を存分に味わえる作品
思ってたストーリー内容と全然違いました。
とにかく、蒼井優が美しい。かわいい。愛おしい。
ここまで彼女をうっとりと見てしまった作品は今までなかったかも。
そして、高橋一生もカッコよかったな、職人魂見せてくれます。
自分の作るドールを見つめる真剣な熱い眼差しはいい男でした。
後半は涙なしでは見れなかったです。
離れそうになってた二人の心がまた寄り添えるようになって
お互いを必死に求めあっている姿は本当に切なかった。
大切な人がいなくなってしまうことは悲しいけれど
その人達が残してくれたもの...
それはきっとそれぞれの私たちの心の中でいつまでも生き続けているんでしょうね。
職人魂
騙された形で始めた仕事だけど、人に言いづらい仕事だけど、誇りを持って人形製作と向き合う哲雄は素敵でした。仕事内容はどうであれ、より良いものを!と極みを追求する職人魂、見習いたいです。
初々しくておとぎ話みたいな新婚生活場面は癒やされました。
愛し合っているのにすれ違っていく場面は切ないです。真面目で優しくて互いを思いやるからこそ傷付いていく姿は胸が締め付けられます。
余命少ない妻の言う「私をつくって」。この言葉の重み。あなたを愛しているから。職人としてのあなたを尊敬しているから。もうすぐここを去らなければならないから。私をつくって。
美しく、ふんわりとしているけれど強さもあって、でもどこか哀しげな蒼井優さんも良かったです。
思いがけない愛の話に思い出フラッシュバック
何の気なしに高橋一生目当てで見始めたのだが、何度も切なくて涙と嗚咽が溢れるシーンが。。嬉しい誤算。
髙橋も蒼井もきたろうもピエールも渡辺も。役者陣のさりげない演技の巧さもちろんなのだが、台詞やストーリーやシーンにグッときっぱなしで。脚本が素晴らしかった。
理想の夫婦、完璧な妻、幸せな結婚生活。
だけど後ろめたい秘密がひとつあることで、彼らは完全な関係になりえなかった。
本作もそうだし、現実でもそう思うことがますます増えたのだが、浮気をする根っこのところって、単なる心変わりだけではなく、自身の劣等感を埋めたい、や、配偶者を愛しつつも甘えられない寂しさ、から来ることが多い気がする。外面上、配偶者がよき?妻、夫であるのに、むしろ、だからこそそんな話をよく聞くのはそういうことなのかなと。劣等感を持つ側との心の溝はどんどん深まってしまう。
愛しあっているはずの2人が、そうやってすれ違っていくのは切ない。
本作は壊れそうな関係からのやり直しの過程が素晴らしかった。
タイトルの意味も最後まで観て納得。ダッチワイフ、ラブドールを超えるロマンスドール。
綺麗なだけじゃ、完璧じゃないからこそ、ぶつかりあったからこその美しい愛のロマンスのお話だった。
自分の壊れてしまった過去の恋愛を思い出した。私は彼氏に、ネガティブなお願いごとや複雑な思いをうまく話すことができなかった。彼はうつ気味なところがあったので、それは思いやりゆえだと当時は思いこんでセーブしていたんだけど、、彼のことを信頼してなかった自分も確かにいたなぁと。
園子のセリフで自分もハッとした。
見くびってごめん。なぜ彼を信じて素直に甘えられなかったんだろう。病気が病気だけに正解は今でもわからないけど、もっと別の方法があったのかもしれないと思う。きっと彼も同じ状況だったんだろうな。
2人ともいい演技。この夫婦を応援したくなる。
ついつい、自分の過去の結婚生活と重ねて見てしまい、身につまされました。
20才で入社した旅行会社ですぐにつきあい出した9才上の会社の人と、この2人と同じように『おままごとのような結婚』をしたのが22才。
今思えば、つき合ってる間も結婚生活でも、本音でぶつかり合うような事はなかったと思う。
「こんな事言ったら怒るかな」「お互い忙しいのに、貴重な時間に喧嘩したくない」「気まずくなりたくない」と話し合いも避け、2人にとって大切なことからずっと目を背けてた気がします。
ちゃんと相手のことも見ていなかったし、結局愛されてなかったと思う。ちなみに、元主人に一度も名前で呼ばれたことはありません。
やがて私の結婚生活は5年で終止符を迎え、2才になったばかりの娘の手を引いて家を出ましたが、この映画の2人は違った。
ラブラブだった新婚生活が過ぎて次第にすれ違うようになり、隠し事が増えて、お互い目を見て話をしなくなる。そしてついに妻から離婚を切り出されるも妻が隠していた『ある重大な事』がわかって離婚を思いとどまる。
それからが、本当の夫婦になれた2人。
初めて、本気で話をして、心の思いを伝えて、相手の話もちゃんと聞いて。
相手とちゃんと向き合うことができたと同時に、やっぱり愛している、手放したくない、と気づけた。
高橋一生の仕事の上司をきたろうが絶妙に演じていて、居酒屋で酒飲みながら高橋一生にしみじみ語るシーンが心に残る。
『おまえ、奥さん、大事にしろよ』
きたろうは仕事で失敗して家族離散してるんですね。娘とも30年会えてない。
自分のように、失ってから大切なものだったと気づくのだと。
『人間は、間違えるからさ』
泣けました。
私も今まで、何度も何度も間違えてきた。
幼く、浅はかで、傲慢で、うぬぼれていた。
わかってるつもりで、全然わかってなかった。
未練はないんだけど、後悔しきりです。
幼かった娘にまで色々辛い目にも遭わせてしまった。
だからこそ、この映画の2人がやり直せたことが嬉しいし、感心したし、結末が切なくてたまらない。
高橋一生のこと、正直見直しました。
蒼井優も、上手いですね。
掃除機かけながら横目で観始めたら止まらなくなって。
いい映画に出逢えたことに感謝。
「純粋な愛」とは何?って問いの答えのような作品
キャストは行くまでもないが絶妙。「死んだ妻がスケベだったことは僕だけが知ってる」って終わるところなんてとくに深い。結果的にSEXが一番直接的に愛を感じる行為といっていてちゃんと性欲とは別次元なものだということも描いている。アダルドドールを使ってまずは人の性欲を示して恋をして結婚するが恋と愛とは違うことを描きセックスレスになって他人に愛を求めても埋まらなかったり、子供ができない設定も子供がいると家族愛に変ってぶれてしまうかrだし、ガリガリになりながらもSEXを求める妻のシーンも性欲とかではなく自分の命がつきるまで少しでも愛を感じたいという表れ。SEX描写が多いもの相手を思いやる愛のあるSEXと性欲とは別なんだと訴えている感じがした。一般の夫婦がみたら一緒にみたら居たたまれないだろうなと思います。
心に残る作品。
高橋一生☓蒼井優ということで気になっていた作品。どんな話なのかぐぐったらラブドールというものが題材。なんとなく見るの辞めていたが見てみたら…こりゃ凄いなぁと、感動作品でした。
夫婦とは何か?それぞれの形がある。
この映画を見て大切な人を大切にすること、明日を待たずに言いたいことは伝えることがどれだけ大切かを改めて思い知った。
町工場の描写はよい
個人評価:3.0
きたろうと渡辺えりが、町工場のいい味わいを醸し出してくれている。
ただ夫婦のどちらかが死ぬとわかっている、よくある病気物語はいい脚本とは思えず、人形愛や、人形に魂を込める職人の部分をもっと掘り下げてほしい。その部分は薄味で物足りない。夫婦愛を描くにしても薄口と感じる。
心と体
人を好きになり、体を愛す
人の心と体を愛することで、より本物に人形を作ることが可能になるが、愛していた時の事を思い出す事しかできない。
しかし、
自分の愛した、そして亡くなってしまった妻の人形を売る事は、気分が良いことでは無いと思う
ピエール瀧が捕まった後に鑑賞したため、発言と逮捕シーンに無駄な説得力と作品としての違和感を覚える
妻を作るシーンは映画史に残る名シーンなだけに、
ラスト10分の、人の命の軽さと、職人達の軽薄さが残念に思えてならない
追記
やはり内容からして、セミヌードでやらなければ意味がないのでは?と感じずにはいられない
ナレーションの多さや内容も、映像をみればわかる、もしくは考える事ができるのでこそばゆさを感じた
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