劇場公開日 2020年1月24日

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「エロい映画ではなく、ある職人さんの恋愛物語」ロマンスドール YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0エロい映画ではなく、ある職人さんの恋愛物語

2020年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

封切映画館で上映するし、出演者をみても、単なるエロ映画とは思えず、マイケルJフォックスさん似が主演した「 マネキン (1987) 」のような映画かな? と思いつつ鑑賞しました。
普通の文芸映画です。

映画のつくりは可もなく不可もなく、普通に製作されていました。
高橋一生さんはシン・ゴジラあたりから、”すごく嫌いな男優さん”として意識し始めていましたが、
本作での化粧っ気のない職人顔と演技がとても良く、見直しました。
ピエールさんもお元気そうで、良かった。

蒼井優さんはいつもの安定した好演技。
彼女の演技は演出によって、引き出されて変わるものではなく、脚本という”道先案内人”によって、
彼女の持ち味を 彼女自身に見出させていくタイプのボスキャラなので、
彼女に「この役を演じてください」ではなく、彼女に合わせた脚本を用意する必要があります。
監督はその辺を理解できていないようで、普通に脚本を作ったので、
彼女も75%の演技にとどめているが、それでも映画としてはうまくまとまっている。
蒼井優さんは”どう演じさせる”かが監督の裁量を見極める指針となる女優さんです。

では蒼井優さんをうまく引き出した映画はどの映画なのか?

YAS!