「美しくも歪な愛の形」ロマンスドール きのこさんの映画レビュー(感想・評価)
美しくも歪な愛の形
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職業ラブドール製作を妻に言えない夫と病気を打ち明けられない妻のお話
まず素敵なラストだったなぁが最初の感想
予習ゼロでも大筋はほぼ予想通りだったがラストは予想をはるかに超えていた
ラストは湿っぽく美しくだと思っていたのに最後は爽やかに笑顔で締めてくれた
ものすごく素敵で印象的なラストだった
相川さん社長や田代のおばちゃん皆素晴らしかった
特に相川さん前後で話が大きく動くのだけれど中盤相川のおっさんがいてくれたらなぁと思わずにはいられなかった
そして2人の愛の形
病気を境に絆を深める哲っちゃんと園子
緩和ケアになった後の『私をつくって…』にはグッときてしまった
園子の死後完成したドールは園子そっくり
ドールと裸で抱き合う哲っちゃんには美しくも歪な愛の形を見た気がした
だけど創りあげたドール〝そのこ〟は商品に
この先100人の手に園子が渡ってしまうわけで…自分なら耐えられないなと思ったけど哲っちゃんは笑顔だった
職人としての割り切りだったのか、それとも壊れてしまったのか心配だった
でもラストのダッチワイフを片手に園子を想い笑う哲雄の笑顔にはそういった意味でも救われました
素敵でスケベでおかしな愛を描いた映画でした
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