「シャイニングの力がよくわかった!」ドクター・スリープ 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
シャイニングの力がよくわかった!
巻頭から、あの幻想交響曲の音楽が始まり、否が応でも期待が高まっていった。キューブリック作品の引用が多かったが、残念だったのは、ホテルの描写など物の再現はがんばっていたと思うが、俳優のシーンはちょっとガッカリ。ジャック・ニコルソンやシェリー・デュボールらと比較してはかわいそうかと思うが、前作のような緊迫感が感じられなかった。そこが前作のような引き締まった映像だったら、もっとおもしろかったろうと思う。映画「シャイニング」がちょうどテレビてやっていたので、久しぶりに観てから、観に行った。前は特に疑問に思わなかったが、タイトルがどうしてシャイニングなのか改めて考えたら、何か納得がいかない。この映画を観て、府に落ちた感じだ。両作とも原作は読んでいないし、原作との違いやキングの酷評については、聞いてはいたが、あまり気に留めていなかった。それから、シャイニングも! ダニーはその力を隠して生きていたが、アブラとの交信によって、その力をあらわにすることを決意する。アブラの正義感に引きずられる形ではあるが、また自分自身のトラウマとも向き合うことになる。児童誘拐事件と絡めて、どんどん物語に引き込まれていった。 どういう展開になってゆくのか全く想像できず、おもしろかった。
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