ジョーカーのレビュー・感想・評価
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ジョーカーは身近にも存在する
これはなんと悍ましく衝撃的な作品なんだろうか。悪のカリスマであるジョーカーの誕生秘話に圧倒された。狂気の塊・アーサー役を演じたホアキン・フェニックスも実に素晴らしく不気味な笑い声が頭から離れない。狂気を感じる音楽も抜群。
社会から孤立し悪へと変貌するアーサーの姿を見て感じたのは、いつの時代も狂気な殺人事件が発生していて、我々の身近にもジョーカーは存在しているのではなかろうか。
2019-221
ジョーカーの仮面を被った現代社会の絵画的メタファー
サスペンスのように明確な客観的筋書きがあるのではなく妄想と現実の境界線が曖昧な主観的世界を観る。プロット自体は予想外の展開はなく、ある程度予測がつくもので社会的弱者が世の中の不条理に絶望し、復讐を図るという筋書きがありきたりに見えた人が多いのも頷ける。これを小説にしたところでよほどレトリックに腕のある作家でなければひどく退屈なものになるだろう。
だが、演技や音楽そして映像による味付けはこの主観を増幅させ、ありきたりな筋書きにずっしりと重みを加えてくる。観客の中には二回目は御免だと感じた人も多くいたと思う。特に主人公と境遇の近い人にはなかなか堪えたのではないだろうか。
さて、ここでのジョーカーはダークナイトでの彼とは別人である。バットマンビギンズを観ていれば明らかに繋がらないことがわかる。だがバットマンビギンズとこの映画には共通するシーンがある。それはバットマンことブルースウェインの両親がなもなきチンピラに撃ち殺されるシーンである。ビギンズを観た方はジョーカーでの同じ場面を観て如何感じただろうか?私は180度違う印象を受けた。ビギンズ鑑賞当時中学生だった私は不条理さ、やるせなさを覚えたが、今回はあろうことか「ざまあみろ」と感じたのだ。弱者が強者を叩く爽快感は、現実の社会でも多くを虜にしている。日本においても「上級国民」という言葉が蔓延り、法的手続きを蔑ろにして私刑を実行しようという者が現れる始末である(某○塚幸三事件など)。ピエロの仮面を被った集団は正にインターネット上のあなたでありうる。
因みに、ジョーカーのオリジンは原作でも複数ある。アメリカンコミックでは著作権は出版社に帰属することが殆どなので、各作者が自分なりにジョーカーのオリジンを描くことができる。だから、映画の場合も複数の監督がそれぞれジョーカーオリジンを描いてみるというのもありだと思う。マーベルはMCUで広がりを持たせ、成功させたが、DCも上手くやってほしい。ジョーカーもバットマンも好きなので。
初めて映画評論してみたくなったので書きます。
アベンジャーズ インフィニティウォーで、それまで負けることがなかったマーベルヒーロー達は悪の前に敗北する。僕の幼い頃であれば考えられないようなシナリオが現代では受け入れられる時代だ。しかし、残念ながらこれが我々が生きる現代のリアリティである。ヒーローは負けないという幻想は、もはや小学生ですら持っていない。
世の中は不条理に満ち、大抵の努力は報われず、尊い願いは叶わない。嘘つきが得をして、正直者がバカを見る。それがごく当たり前の世の中。
テレビによる洗脳はインターネットの登場により破壊された。芸能界の薬物汚染。政治家達の不正。大企業の隠蔽工作。そして自分達に都合の良いことしか報じないマスメディアの腐敗。それまで信じてきたものに裏切り続けられていた真実を人々は今、知り始めている。既得権益を持ったものは死ぬまで甘い汁を吸い続け、貧しいモノ達は死ぬまで搾取され続ける。この世の中にもはや揺るぎない正義などない。正義と悪は簡単にひっくり返ってしまう。そう、完全無欠のヒーローはもはやどこにも存在しないのだ。
トッドフィリプッス監督、ホアキンフェニックス主演、「ジョーカー」はまさに現代社会への怒りに満ち溢れた映画であるとともに、そこに生きる人々に警鐘を鳴らしている。
人々の不満や鬱憤が肥太ったネズミのように膨張と増幅を続けているゴッサムシティ。そこで大道芸人として暮らすアーサー。
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」
という母の金言を胸に、持病を抱えながら誰かを笑わせ幸せにしたいと願うアーサー。しかし、そう願えば願うほど他者は、社会は
、世界は、彼を追い詰め、孤立させていく。たがが外れた彼はやがて、マレーフランクリンショーでの凶行へと及ぶに至る。
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」この映画のキーポイントとなるチャップリンの名言だ。思い返せば、不良達に滅多打ちにされ顔を歪めるアーサーのクローズアップ(寄り)から始まるアバンタイトルが悲劇を象徴しているのに対し、スラップスティックコメディさながら逃げ回るジョーカーのロングショット(引き)で終わるエンディングはまさに喜劇的表現を象徴している。トッドフィリップスはこのチャップリンの名言を下に映画を作り上げていったに違いない。
さらに、この映画を語る上で参照すべき映画を二つあげるとすれば、それはマーティンスコセッシ監督の「キングオブコメディ」と「タクシードライバー」だろう。
キングオブコメディのパプキンのように中二病的な妄想を肥大化させ、タクシードライバーのトラヴィスのように、女性に対しての過剰なコンプレックスをこじらせたアーサーは、その両方から裏切られ、果てには唯一信じていた母親から虐待を受けていた事実を知る。
それは、宗教のように盲目的にすがるものや信じるものが消滅した現代に生きる我々の持つ絶望感に似ている。それ故に、我々はいつのまにかジョーカーに魅入られ、共感させられてしまう。キリストの復活をモチーフにして、ジョーカーを車から引きずりだし神のように崇める大衆がまさにそれを象徴している。現代はまさに、キリスト(ヒーロー)よりも、アンチクライスト(アンチヒーロー)の時代になってしまった。
この映画は怒りそのものである。右傾化し、自国の利益最優先で突き進む大衆ポピュリズムはもはやトランプ政権だけの代名詞ではなくなった。もはや世界中にその空気は蔓延していて我々を確実に蝕んでいっている。もはや他人を思いやる余裕はない。誰もがクローズアップで他者と関わろうとせず、ロングショットで傍観を決め込んでいる。このままでは、現代社会は本当にジョーカーを生み出すだろう。かつてのヒトラーのように狂信的な信者達を携えて。この映画はジョーカーを賛美する所か、その現状に対して高らかに警鐘を鳴らしている。
もうすでにその狂気の目と銃口は例外なく我々の背中にも突きつけられているのだと。大丈夫、これは全て喜劇だと、不気味なダンスを踊りながら、ジョーカーはもうすぐそこまで来ている。あの不敵な笑い声がもう耳にへばりついて離れない。
絶対に見逃してはいけない問題作にして、大傑作である。
社会的弱者の自認のある人は見ないほうがいい
ネットで噂が流れてきたので、話題作なんだなーと思って見てみたけれど、心が重くなる映画です。
これが世界でヒットしていて金獅子賞を取ったと知って、世の中みんな不景気なんだな、地球規模で貧富の差が激しくなってんだなと思いました。
障害に苦しんでいる方、家族の問題で苦しんでいる方、貧困に苦しんでいる方は見ないほうがいいです。死ぬか殺すかしたくなります。見てもなんとも思わない方、この作品がウケてる意味がわからずまったくつまらないと思う方は、恵まれた環境に居てなおかつ共感能力の異常に低い(そっち方向に病的な)人でしょう。
そもそもバットマンシリーズを見てないもんで、え、バットマンてこんな社会派映画だったの? アメコミヒーローアクション物じゃなかったの? と驚いております。
今年一番期待した作品
アーサーは笑う、悲しみを胸に隠して
アカデミー賞最有力とも評される映画『JOKER ジョーカー』を見て来ました。
映画『バットマン』シリーズのスピンオフ、敵役ジョーカー誕生の物語です。
ほとんど『バットマン』シリーズを見ていない私ですが、本編を見てなくても楽しめると聞いたこと、Twitterで作品&主演ホアキン・フェニックスの評判が高いので気になって見に行きました。
見る前から結末は分かってるはずなのに・・・
とんでもない映画が生まれました!!!
興奮で鳥肌!!!
本当に見て良かったです
語りたいことはたくさんありますが、
とにかく!主演ホアキン・フェニックスが凄いすぎる!
演技が上手いとか、役になりきってるという次元を超えています。
もう、アーサー(ジョーカー)が乗り移ってるとしか思えない・・・
ホアキン・フェニックスの役作り、半端ないです!!!
コメディアンを夢見る心優しいアーサーが傷つき、殺人鬼ジョーカーとして悪に染まっていく(目覚めていく)様子は、とてもとても心苦しく切ないものでした。
起きる出来事がアーサーの妄想なのか、それとも現実に起きたことなのか、ストーリーが進むに連れて混乱してきますが、ここは観客に解釈を委ねているのでしょうか?
そして、アーサーが悪いことをしてるはずなのに、つい応援してあげたくなるのは、なぜなんでしょうか。
(ここが賛否両論を呼ぶ理由だと思います。残酷なシーンも多いですし、R15指定は甘い、R18指定にすべきかと)
アーサーがジョーカーとしての悪に目覚めた時、ホアキンが演じるアーサーの顔が、前作『ダークナイト』で故ヒース・レジャーが演じたジョーカーに見えてくるのも不思議でした。
あのピエロメイクをしていなくても、表情がジョーカーそのもの。
あーこんなに感想を誰かと語り合いたい映画を見たのは久しぶりです。
介護問題に弱い者イジメ、仮面を被った匿名性の怖さなどなど・・・
作品の時代設定は(たぶん)70年代のアメリカをモデルに描きながら、ストーリーに込められたメッセージは、最近の香港デモや、今の日本にも通じるものでした。
映画『ジョーカー』
あっぱれです!!!
アカデミー賞、取って欲しいなぁ
迫力
ジョーカーっぽい何か
持たざる者の持つ者への反逆、というテーマで描かれた一本の映画としては素直に面白かったです。
アメリカ、イギリス、フランスなど、先進国と言われる国で分断が相次ぐ現代にぴったりではありましょう。
でもこれがジョーカーって言われると…
私もそこまでこれまでの作品に詳しくないですが、それでもこんな取り柄なさ過ぎなおっさんでは悪のカリスマ・ジョーカーとしてはあまりに説得力なくて…あれじゃただ流れのままに祭り上げられたモブじゃんと…
私のイメージのジョーカーなら、持つ者持たざる者の分断をうまく利用して、自らの手で「最悪」を世間に見せつける…しかも実のところ持たざる者すら別にどうでもいい、ただの駒、ってな感じですかね…
ヒースのジョーカーに引っ張られ過ぎかも知れませんが…
いずれバットマンと対峙する悪のカリスマを期待していくと肩すかし喰らいます。
ハンニバル・ライジングも似たような感想だったなぁ…(まぁあちらは映画としても微妙でしたが)
観終わった直後より,後からジワジワと…
色んな人が語っているが,自分自身の為にも単純では無かった事を形として残して置きたい❗️が為に書き込んで置く…
一寸した話によると,原作のDCコミックスには無い映画オリジナルのストーリーで描いたものという事で、見方がかなりに変わってきた。 母親に“どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい“という言葉よりコメディアンになる!と,生きてきた1人の男が、一歩,道を踏み外す事を改めて色んな角度❔からの見方をしてみた上での初めて?面白味というか深さみたいなものを感じ取れたような気がする… ホアキン・フェニックスの役の中でのあの持病だというあの笑いは,かなりに重みのある不気味ささえも感じさせる程に思えてきた。 *リバー・フェニックスの弟で芸能一家と言う事も記載しておくべき事なのかもしれない…<後から自分自身で,この文章を見直した時の為にも>
表現者
これから嫌んでいくゴッサムシティの始まり
「バットマン」のスピンオフで、世界的にも大変に好評価を受けている「ジョーカー」を見てきました。
本作品では、意外にびっくりしたんですが、「バットマン」では、敵役悪役でも、本作品では、トーマス・ウェインが悪役のように描かれていて、ちょっとびっくり・・・・ま、お話を作る時に、このように結びつけたのですかね、話を作った人は凄いな・・・
しっかり幼年期のブルース・ウェインも出てきて、しっかり「バットマン」シリーズを見ている者としては、面白かったな・・・
しかし、ちょっと複雑なのは、どんなに「ジョーカー」の過去が描かれていても、それを美化するように感じる人もいるだろうから、少し見ていて複雑な気持ちになります。
全体的には、良く出来ていて、見応えは十分だった。
嫌んでいくゴッサムシティの裏側のお話といった感じかな・・・・
この件がきっかけでどんどんゴッサムシティが悪くなって行き、あげくの果てには「バットマン」の登場なのか・・・・
こうなると、ホアキン・フェニックスのジョーカーで「バッドマン」が見たくなるかな(出来ると何度目のリメイクだ)
「バットマン」の前に「ジョーカー」でもう1本作れるかもね。
映画「バットマン」と言うと、やはり子供が見ても面白く作られるけど、本作品は、かなりシビアに出来ているので、大変に見応えもあり良かったな・・・
本当に、本作品からアカデミー賞が出るか・・・・
DCコミックの反撃が続く・・・・
「悪」というヒーロー
自分はこのレビューのタイトルのようなことをこの映画から感じ取れた。ゴッサムの不条理に押しつぶされながらも必死に耐え続けたアーサーは、ついには思いがけずに自分と似た境遇の人たちにとってのヒーロー的象徴となるのだった。まさしくそれは側からみれば「悪」以外の何者でもないのだが、映画の通り貧困層からすれば救世主と言わんばかりの狂信っぷりを感じた。これは現代社会にも投げかけられるような問題でもあり、今の社会の闇を暴きながらも作品として自立させ、さらにはそこに圧倒的な美を組み込ませたトッド監督には脱帽せざるを得ない。個人的には人生で指折りの作品であり、アメコミ映画でこれ以上の衝撃を与えるような作品は今後2度と出てこないだろう。テスト勉強を返上して見に行った甲斐がありました。
危険ギリギリかも⁉
ジョーカーと言えばヒース・レジャーを思い出してしまう。
「ダークナイト」の演技は圧巻だったし作品自体が素晴らしかった。
そのダークナイト版ジョーカーを踏まえて観てしまう状況下でのホワキン・フェニックスは
実に素晴らしかった!
ヴィランへの共感という意味では危険度ギリギリ?な感じもする本作ではあるが、昨今の流れ(特にディズニー)ではヴィランへスポットライトを当て、その人の事情を理解してあげよう的な作品も作られている。
また昔は正とされていた者が実は悪(王子様とかね)なんて言うのも今は普通。
何が悪で何が正なのか?
普遍的なテーマではあるが、その捉え方も立場や環境によってそれぞれ違うのだろう。
もしかしたらそれぞれの正義なのかもしれない。
規律を守らないという点では間違いなく悪ではあるが、アーサーがジョーカーになってしまった状況は哀しいほど理解できた。
色々と考えてしまう作品ではあるが、バットマン全体がとても奥深く、より一層楽しめるようになったのは間違いない。
私は今後ジョーカーがバットマンと対峙した時、正悪の区別ではなく、きっと両者を横並びで見てしまうだろう。いやジョーカーに肩入れすることも十分考えられる。
映画には影響力がある。そして世界は広い。
本作に感化された人が暴走しないことを祈るばかりだ。
傑作で間違いない
良くできてるなあと思うの。アーサーのことを細かく描く脚本で、それに応えるホアキン・フェニックスの演技も凄い。
この映画たぶん「アーサー、解るけど、そっちいっちゃ駄目だ。駄目だよ。でも、解る。でも駄目だけど、解るわ、ちくしょう」って感情移入して観る映画なんだろうなと思ったの。
で、これは、完全に受け取る僕の問題なんだけど、そう思わなくて「いやこれ、アーサーこの道いくだろ。そりゃ当然だ。いけ、いけ」と思っちゃったのね。背景がきちんと描かれてるから、論理的帰結として、アーサーこうなるよねって思っちゃった。
あと僕は「これバットマンの話だしな」という思いが強かったんだと思う。「バットマン出てこないかなあ」と思いながら観てたし(ちょっと出てきたね未来のバットマン)。
そんなわけで、僕にとっては、面白いけど「すげえ」までいかない作品だったよ。
JOKER?
やばい!劇薬過ぎる〜
ジョーカーの話だけど今までのバットマン映画とか
ジョーカー映画とは何の繋がりもないので
今までの映画を観たことがなくても大丈夫です。
普段は観ない系統の映画なのだけど
世間の無理解や病気や貧困のせいで追い詰められた結果
全てが反転してしまう狂気の映画!
と言うことで興味がありました。
確かに恐ろしい映画!!
それほどグロい殺人シーンも無いし、
直視出来ない様な激しい暴力シーンも無いけど
弱者を見捨て、あまつさえ笑い者にする人の心の醜さと
一周回って何かの堰が切れてしまう人の心の危うさ〜
突きつけられるものがあまりに痛い映画。
心して鑑賞してください。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
ホワキン・フェニックスの演じる
前半の方のクラウンの表情が切なく悲しい。
必死で生きているのに、
容赦ないこの世の荒波があまりに非情で苦しい。
それと対極に、何かに目覚めた後、長い長い石段を
ダンスしながら降りて行く美しくもおぞましいシーン。
よくもあの靴で、しかも濡れた石段で!
見事です!
この世界は弱い者への労わりや慈悲がなさ過ぎる〜
そのことを権力者や富裕層は見ようともしない。
自分達だけで富を抱え込み
自分達だけが生きる値打ちがあるかのように
弱者や貧者を切り捨てて来た。
映画の後半でピエロの仮面を被った貧しい民衆が
富裕層や権力者への抗議のデモから
やがて暴動へと発展してしまうのだけど
これは〜〜
フランス革命の民衆の蜂起と同じ事よね〜
何百年経っても人間って
、富裕層や権力者になった時、
民衆のことなど
何も考えない欲の権化に
成り下がることから
逃れられないのか〜〜
弱者だから、虐げられているから
暗黒面に落ちても仕方ない!とは思わないが
何かの形で声を上げなければ富裕層や権力者は
ますます増長して行く〜〜
何とかせねば!!
@お勧めの鑑賞方法は?
劇場で観ないと内容が心に痛すぎて、切り分けがしにくいのでは〜
今のアメリカを表現している
誰しもジョーカーに自分の不満を投影し、彼を悪の王と勘違いしてしまう、幻想に抱かれて現実を見ない今のアメリカを象徴している作品だと思う。
彼が優しく生きられる道があったらよかったな…と思いました。全バットマンシリーズ鑑賞済みで今回は挑みましたが、ウェイン夫妻のシーンをあそこに持ってくるのか!と思ってしまった。
よき理解者がいたら…
実は、「バットマン」シリーズ、あまり好きじゃなくて、見たことないんです。ダークナイトのヒース・レジャーは、知ってます。予告編が強烈だったし、面白そうだったので、バットマンに興味はなかったけど、観に行こうかと思ったくらいでした。でも、観に行かずじまいでしたが…。今回は、観に行こうと思ったのは、バットマンが出演しないからかな…。
今回、この「ジョーカー」を観るにあたり、少し調べたんですが、ジョーカーが出てきたのは、ダークナイトだけじゃないんですね。そして、演じていたのもヒース・レジャーだけじゃないんですね。知りませんでした。
さて、今作品ジョーカーですが…。なんとも、いたたまれない。よく、時代のせいって言葉を聞きますが、まさしくソレ。いわゆる底辺の生活。それでも、慎ましく生きていたのに、理不尽な扱いを受ける。それも、知人から赤の他人まで。報われないわ…と思ってたら、ご近所の女性と親しくなって、一縷の望みだと思ったら、まさかの妄想。良き理解者であるはずの母親も、実は、ネグレクトだったことが分かったり、踏んだり蹴ったり。そりゃ、死にたくもなりますよ。たった一人でいい、彼の理解者がいたら、こんなことにはならなかったのかも…。
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